412エンジンオーバーホール

弊社から2台のgt4をご購入いただいた方の412のエンジンからのオイル漏れがひどく、今回エンジンを降ろしてオーバーホールを実施しました。おおよそ1年でやっとエンジンが完成し、今月ボディに再び載せることができました。
ヘッドが固着しえおり、とるのに特殊工具を作り、ゆっくり外さなければならずそれだけで数ケ月かかってしまいました。
載せる前にまずはエンジンルーム内をクリーニングします。
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最初に灯油でブラシを使用しながら汚れを落とし、仕上げにガソリンでクリーニングを実施します。これだけでかなりの作業。3時間はかかりました。
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上の2枚目の写真と比べるとアルミパネルの汚れが綺麗に落ちています。エンジンを載せた後ではここまできれいには出来ません。
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バッテリーケースもクリーニング
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細かいところまでできる限り油汚れを落としていきます。
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いよいよこれからエンジンを載せていきます。
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エンジンのガスケットはすべて交換。白い部分がガスケット。308では緑でしたが412はクリーム色のガスケットです。
ガスケットを交換する際には液体パッキンを塗って取り付けるためこのように白いパッキンが表面にでてきます。
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右の部分をみてわかるようにホース類も新しく交換。それをとめる金属のバンドも新品に交換しました。
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ボディに触れないように丁寧にゆっくりおろしていきます。もちろんエンジンマウントも新品に交換。412は308とは異なり2つのマウントは斜めにエンジンを支えるフレームにつきます。一度エンジンを載せてしまうとその交換はエンジンを上に持ち上げなれば出来ません。かなり大変な作業で高額な費用と時間を要します。あとの2つはミッション側に。今回はエンジンの部分の2つのマウントのみを交換。
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無事にエンジンが載りました。ヘッドも黒い結晶塗装をしなおし、見違えるような美しさです。
これから補器類を装着していきます。エンジンに火が入るのは来週の予定。
Oさん大変お待たせしましたが、もう少しでガレージにお戻しできます。楽しみにお待ちください。


  # by cavallino-cars | 2023-12-20 20:16 | Comments(0)

ドアを長時間開けっぱなしにするときの注意

運転席側のドアライトが点灯しないということでgt4が入庫しました。
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本来ドアを開いた時には必ずこの赤いライトが点灯します。
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内張を剥がし点検してみるとバルブが切れていたうえに
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バルブの熱でこのようにレンズも変形してしまっていました。
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原因はバルブのショート?。
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もしくは長時間ドアを開けっぱなしにして作業をしてこのように変形してしまうケースも考えられます。クルマを降りる時にライトが消えていることを確認されることをお勧めします。
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当時のバルブはかなり熱をもちます。
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今回は幸いドアライトレンズの在庫もあり、無事に治りました。
内装のクリーニングをするなど長時間ドアを開けっぱなしにする時は必ずこのようになる前にまず最初にキルスイッチを切って下さい。バッテリー上がりを防止する意味でもキルスイッチの取付をお勧めします。
ドアを閉めてもライトが点灯しっぱなしの時も同様にキルスイッチを切ってディーラーにご連絡下さい。


  # by cavallino-cars | 2023-12-20 11:50 | Comments(0)

GTBturo 整備

1986年から89年までの間にGTBターボは308台が生産されました。今乗っても実にエキサイティングな素晴らしいクルマです。今見てもハッとするような美しさを放つGTBですが、30年以上も経過しているためラバー類などはどんなに低走行のものでも劣化は進んできています。
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この固体は先月入庫した87年モデル。テストドライブをする限り、何の問題もありませんが、お客様に納める前には必ず点検整備を実施します。ホース類は漏れなどはないですが、少し膨らんで硬化してきているのがわかります。
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上はラジエターからのホース。
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こちらはガソリンタンクからのホース。漏れや滲みなどはないですが少し膨らんで変形してきています。
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ブレーキホース表面に細かいヒビが入ってきているのでこれから何年もお乗りいただくためにはこのままでは不安。
前後ともに新品に交換します。
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こちらはうっすらオイルがついているオイルパン。
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原因はヘッドのガスケット回りからのオイルの滲み。
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上の写真はこれらを修理するために海外からとりよせたパーツ群。
これから作業をすすめていきます。
クラシックカーにトラブルはつきものですが、出来ることならないにこしたことはありません。
内外装の問題は見ただけですぐにわかりますが、メカニカルな部分は実際にリフトにあげてみないとわかりません。
なかなか購入時にここまで点検することは難しいと思います。
実際このクルマも数日駐車しておいても床にオイルの漏れなどは確認できませんでした。
これからクラシックフェラーリのご購入を検討されている方は実際にクルマをみて下にオイル漏れはないか、見える範囲でホース類などの変形やヒビ割れはないかなどの確認をされることをお勧めします。


  # by cavallino-cars | 2023-12-06 12:18 | Comments(0)

ブレーキペダルとクラッチペダル

クラシックフェラーリを購入するとブレーキペダルとクラッチペダルのラバーのカバーがないものが多い。
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写真のクルマはクラッチカバーはなくなっており、ブレーキカバーは上半分のみがかろうじて残っている状態。
機能的には問題ないのですが、金属のプレートを直接踏むのとはタッチが異なります。
このゴムのカバーはまだ新品が取り寄せ可能。弊社では納車前に取付けることにしています。
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取付はラバーを温めて柔らかくしてから、片側をペダルにひっかけてひっぱりながらハメていきます。フロアに寝そべってする作業なので少々大変ですが素人にも交換は可能です。
交換後は写真のように見え方もぐっと引き締まっていい感じになります。一度愛車のペダルをのぞいてみては?

  # by cavallino-cars | 2023-11-26 11:13 | Comments(0)

魅惑のGTBターボ

1981年二コラマテラッティ氏の設計した1.5リッターV6ターボエンジンを搭載した126CKはジルビルヌーブにより、モナコ、スペインGPで優勝、翌82年には初のコンストラクターチャンピオンをフェラーリにもたらした。
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上の写真は82年シーズンに向けフィオラノでのショット。
ブルーのレーシングスーツを着たピローニの右でマシンを見ているのがマテラッティ氏。
彼から3人目の黒のスーツにエンジのネクタイをしているのがエンツォフェラーリだ。

そのF1のターボエンジンの開発者である二コラマテラッツィが作ったフェラーリの市販モデルの代表作はF40 に288GTO であることは誰もが知っているだろう。
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しかしもう1台、彼が設計に携わったモデルがこのGTBターボなのはあまりしられていない。
このGTBターボについてフェラーリのF1ドライバーだったミケーレアルボレートは試乗記で328のノーマルアスピレーションのエンジンよりも高い評価をしている。
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私もまさに同感で、288GTOの0.8バールをしのぐ1.05バールの過給圧による加速は強烈で、まさにF40を彷彿とさせる。
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以前雑誌の取材で弊社の車両に乗っていただいた西川淳氏は、
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NAの328シリーズとはまるで別種のドライビングファンを有している。GTOやF40を彷彿とさせるパワフルな走り。
少なくともそのライドフィールに関してはこの時代における最良の選択であったことは間違いない。
と語っている。
かつて288GTOを運転した経験のある私もターボが効き始めた加速は明らかに288を上回る。
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エンジンの乾いた排気音はあのF40 にも似ている。
他の2台の価格の天文学的数字に対し、唯一まだ手が届くクルマなのです。
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わずか308台しか生産されなかった走行28000㎞のGTBターボが弊社に先週入庫しました。
エンツォと二コラマテラッティ氏の遺産というべき貴重な1台です。
ご興味ある方は是非この機会にご検討下さい。


  # by cavallino-cars | 2023-11-08 18:28 | Comments(2)

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