Madrid のdino308gt4

Madrid のdino308gt4_a0129711_16143693.jpg
5月15日ミラノのリナーテ空港7時50分発の便でスペインのマドリッドに向かいます。
目的は75年の初期モデルのDino308gt4 です。
2時間20分のフライトで10時10分マドリッド空港に到着。オーナーが迎えに来てくださり、そのままガレージへ。
Madrid のdino308gt4_a0129711_16161169.jpg
Madrid のdino308gt4_a0129711_16172613.jpg
初期モデルの308gt4は左右にCARRERO のフォグライトをそなえ、どこにもフェラーリのバッジはつけられていないのが特徴。
Madrid のdino308gt4_a0129711_16191479.jpg
前後のバンパーは薄いタイプでクロームメッキのフレームがラバーバンパーを包み込むようになっている。
Madrid のdino308gt4_a0129711_16211890.jpg
マフラーは左右2本出しの4本のテールパイプがオリジナル。


Madrid のdino308gt4_a0129711_16221908.jpg
この固体はファーストオーナーから今までずっとスペインにあったもの。gt4用のシートカバーはこのクルマ用にフェラーリ(おそらくディーラー)によってつくられたもので非常に珍しいとのこと。シートは座面と背もたれの中央部分がモケットで左右のサポートはビニールレザーですべてオリジナルなのもいい。
Madrid のdino308gt4_a0129711_16262127.jpg
フロントに納まるスペアタイヤはスペースセーバーの80km/h までしかだせないものつまれている。
Madrid のdino308gt4_a0129711_16260624.jpg
工具はもちろん、
Madrid のdino308gt4_a0129711_16261360.jpg
マニュアル、マニュアルケース、保証書もそろっている。
Madrid のdino308gt4_a0129711_16264506.jpg
リヤシートはほとんど使用感のない状態。
Madrid のdino308gt4_a0129711_16263209.jpg
ドアポケット内の内張りはステッチのないスエードタイプ。これが初期モデルの特徴。後のモデルからは縦のプレスの線がはいるようになります。
Madrid のdino308gt4_a0129711_16305250.jpg
ステアリングの革の状態もよく、ひび割れなどもない。センターにあるホーンボタンもDino のオリジナルがつく。
Madrid のdino308gt4_a0129711_16321726.jpg
エンジンもすべてオリジナルでリザーブタンクも錆などのない状態だ。
Madrid のdino308gt4_a0129711_16330605.jpg
リヤのトランクはこの麻のような生地がオリジナル。
Madrid のdino308gt4_a0129711_16345435.jpg
鍵も新車の時にデリバリーされたNeimanの刻印の入ったエンジンキーとDinoと書かれたドアキーが揃うのもいい。
Madrid のdino308gt4_a0129711_16364006.jpg
更にうれしいことに、このgt4はクラシケをすでに取得済みで
Madrid のdino308gt4_a0129711_16372877.jpg
黄色の外装と黒の内装は新車時の色そのまま。
試乗にでかけ、各メーターの作動をチェック。サスペンション、ギヤ、ブレーキ。ウィンカーなど問題なく動くことを確認しました。帰りはオーナーのドライブでガレージに。さすがにラリーに実際にでているだけあって、けっこうなスピードでコーナーをクリアしていきます。もちろんクルマの挙動は安定したまま。ギヤもカチカチと気持ちよく入ります。
Madrid のdino308gt4_a0129711_16403390.jpg
Madrid のdino308gt4_a0129711_16412791.jpg
久しぶりに素晴らしいgt4に出会えました。スペインからは初めて日本に来ることになるgt4です。
Madrid のdino308gt4_a0129711_16430067.jpg
ここはオーナーの秘密?のガレージ。右は365BB。
Madrid のdino308gt4_a0129711_16435189.jpg
BB愛好家なら喉から手が出るほど欲しくなるようなクルマでした。
突き当りにチョット見えるのは世界50台の限定車、348コンペティチォーネ。左は512TR、その手前にはポルシェのカレラGT,さらに手前の2台は本物のラリーカー。どれも新車のような素晴らしいコレクションでした。
Madrid のdino308gt4_a0129711_16484870.jpg
購入することをお伝えした後、マドリッド市内で2時から遅いランチをご馳走になりました。
木曜の2時でしたのでみんな食べ終わってガラガラなのかと思いましたが、2時半になると満席状態。
こちらのお昼はゆっくりなのがわかりました。
オーナーは本当に車好きな方で話がすすみ、
Madrid のdino308gt4_a0129711_16554860.jpg
しかもご馳走になった子羊のお肉が表面はパリパリで中はしっとりしていて初めて食べる味でした。
初めてのスペインでの食事はイタリアに優るとも劣らな美味しさでした。
オーナーのF様、素晴らしいクルマを譲っていただいたいい上、お昼までご馳走になりグラッシャス!!
夕方5時25分発の便に乗り、リナーテに到着したのは午後の7時35分。
明日からはいよいよCAVALLINO MODENA CLASSIC が始まります。





  # by cavallino-cars | 2025-05-24 21:47 | Comments(0)

casa mia 我が家

今回の大きな目的の1つは2011年5月4日にマラネロで愛車を売ってくださったフィオラバンティ氏に14年ふりに308とともにお会いすることです。この企画はCAVALLINOマガジンのマッシモ氏からの再びイタリアで会えることをフィオラバンティ氏が楽しみにしているという1本の電話からでした。その後、カルネの手配、国際ナンバーの購入、現地保険の加入、航空便の手配などを行い、可能となりました。待ち合わせは5月13日午後2時半、トリノ郊外のモンテカリエリのフィオラバンティ氏のご自宅です。
casa mia 我が家_a0129711_06320405.jpg
カメラマンのマックス、友人のケビン、そしてマッシモの4人でミラノから向かいます。自宅は丘の上。1キロほど下の駐車場にはすでにキャリアで私の308は運ばれ、待機していました。
308に乗り込み、マッシモのワゴンと2台で自宅に向かいます。やっと2台がすれ違えるほどの細い、急な坂道を10分ほどすすむとご自宅のゲートの前で巨匠があの穏やかな笑顔ででむかえてくれました。
casa mia 我が家_a0129711_06410249.jpg
ゲートを抜け、左に曲がるりクルマをとめてご挨拶をさせていただきました。14年ぶりの愛車との再会です。
casa mia 我が家_a0129711_06372072.jpg
素晴らしい景色、そして素晴らしい天気のもとでお会いできたことはこの上ない悦びです。
前回はマラネロのクラシケの中でした。
casa mia 我が家_a0129711_06375996.jpg
巨匠の作品のモックアップが展示されているガレージの前にクルマをすすめ、マッシモが今年の秋に発行されるこの特別な308を特集する雑誌のインタビューを始めます。
casa mia 我が家_a0129711_06440366.jpg
ここからこの308でいろいろな場所に出かけて行かれたことを想像しました。
casa mia 我が家_a0129711_06461292.jpg
この笑顔がみれただけで私はここにこのクルマを持ってきて本当によかったと感じました。
casa mia 我が家_a0129711_06481990.jpg
クルマの回りをまわりながら何を思っていらっしゃたのか。
casa mia 我が家_a0129711_06484983.jpg
casa mia 我が家_a0129711_06510452.jpg
最後にはおどけて"Faccio io" これは私が作ったのだ!!とおっしゃていました。
casa mia 我が家_a0129711_06524908.jpg
シャーシナンバー20275の彼の308はエンツォフェラーリからの贈り物で他の308に比べ、多くの点で違いがあります。
タイヤ、ホィール、助手席の後ろに設けられた書類入れ、リヤのトランクのカバーのジッパーにつけられた開け閉めがしやすいタグ、そして最大の違いはエンジンです。
コメンダトーレは彼のためだけに特別なカムシャフトとバルブを組み込み、他の308よりも高馬力のエンジンをこのクルマに提供したのでした。詳しい話を今回お聞きできましたの次の機会にご紹介させていただきます。

casa mia 我が家_a0129711_07125781.jpg

2011年マラネロでお会いした時は73歳でしたが、今年87歳になられました。
casa mia 我が家_a0129711_07085731.jpg
87歳とは思えないほどお元気で、素敵な時間を共有できたことを嬉しく、そして光栄に思います。
心からの感謝をささげます。
帰国してからお礼のメールをお送りさせていただきましたら、ご返事をいただきました。


Caro sig. Hasumi ,

La ringrazio anche io di cuore per la sua gradita e piacevole visita : la 308 è ancora bella dopo mezzo secolo !

Saluti affettuosi

Leonardo Fioravanti


親愛なる蓮実君

あなたの歓迎と楽しい訪問に私も心から感謝します。

308は半世紀が経過してもはまだに美しい!!

敬具

レオナルドフィオラバンティ


ここがこのクルマの本来いるべき場所なのだと感じました。

言葉にならないほどの感激をありがとうございます。


Grazie mille !! 

Abbiamo passato una bellissima giornata insieme.


Grazie a Massimo per avermi dato questa opportunita' speciale.






  # by cavallino-cars | 2025-05-24 07:44 | Comments(0)

208GTSturbo

12日月曜朝8時にフランチャコルタのホテルを出発、101km 先のヴァレーゼにあるフェラーリの代理店GTOモータースに向かいます。目的は1988年の走行28,00kmのGTSターボ。
208GTSturbo_a0129711_16195197.jpg
9時に到着、さっそくCEO のアントニオさんにガレージに案内され
208GTSturbo_a0129711_16205911.jpg
一目見た瞬間から昨日のGTBターボとは比べられない美しさに前のオーナーから大切にされていたことが伺えます。
208GTSturbo_a0129711_16231656.jpg
左右の電動ドアミラーの鏡の角度をかえるモーターも正常に作動、
208GTSturbo_a0129711_16230451.jpg
クラッチ、ブレーキペダルのラバーカバーの状況も良好、
208GTSturbo_a0129711_16233267.jpg
保証書、マニュアル、ディーラー所在地を示すブックレットも揃っていて
208GTSturbo_a0129711_16242309.jpg
マスターエンジンキー及びドアキーの他、エンジンキーが2本、ドアキーが1本揃っています。
208GTSturbo_a0129711_16220652.jpg
フロントウインドウ、
208GTSturbo_a0129711_16225345.jpg
左右ウインドウ、
208GTSturbo_a0129711_23554157.jpg
左右のリヤクォーターウインドウには車台番号がすべて打刻されており、一度も交換されていないのがわかります。
ちなみにドアノブにゴムの枠がつけられたのは88年モデルから。
208GTSturbo_a0129711_16223085.jpg
ウィンカー、ハザードの問題なく作動、
208GTSturbo_a0129711_16213455.jpg
フロントセクションにはスペアタイヤの他、工具も揃います。
208GTSturbo_a0129711_16212121.jpg
今では入手が難しいフロントのパッシングライトにはヒビや傷もありません。
208GTSturbo_a0129711_23323779.jpg
内外装を確認した後、リフトしてもらい下回りを点検。
ウォーターポンプからの水漏れがありましたが、納車前にタイミングベルト交換を含む整備の際にポンプのガスケットを交換、必要ならポンプ本体も換えてくれるとのこと。
208GTSturbo_a0129711_16352375.jpg
とりあえず、試乗をすることにし、工場内から外にだしてもらいました。
208GTSturbo_a0129711_16244952.jpg
外に出すとその美しさがいっそう際立ちます。
208GTSturbo_a0129711_16251840.jpg
スピードメーター、タコメータ―の作動の確認はもちろん、トリップ計などもきちんと動くか、ヒーターインジケーターの液晶がすべて点灯するか、ヒーターモーター、クーラーは作動するかを試乗しながら確認します。
水温がある程度あたたまったところでフルブーストをかけて加速テストをします。328では固体差があまりありませんが、GTBターボやGTSターボはエンジンの固体差が激しく、ブーストがかからないものや、コンプレッションが低く、本来の加速をしないクルマがあり、かならずテストをします。一度新車のようなGTBターボを見に行って試乗したところ、本来の加速をしなかったので購入を見合わせたことがありました。
あの40を彷彿とさせるようなターボの加速感こそ、このクルマの最大の魅力なのです。
208GTSturbo_a0129711_16253601.jpg
特にタルガトップをはずすとオープンエアの開放感に加え、あの乾いたエキゾーストサウンドがダイレクトにドライバーを直撃し、運転していて楽しいことこの上ない。何台ものGTBターボを輸入してきましたが、GTSターボは今回初めて購入。トップをつけていてもガタガタすることもありません。
208GTSturbo_a0129711_16240751.jpg
おそらく日本で初めて登録される208GTSターボになるはずです。
208GTSturbo_a0129711_16263170.jpg
テストドライブを終えて、購入することにしました。
208GTSturbo_a0129711_23344567.jpg
納車前にタイミングベルト交換、ウオーターポンプの水漏れなどを含む整備に3週間ほどかかるとのこと。
208GTSturbo_a0129711_23333280.jpg
86年からの総生産台数はわずか828台。88年からはABSが装着され、上の写真のようなホィールに変更された。
日本への入港は8月予定。





  # by cavallino-cars | 2025-05-23 00:26 | Comments(0)

イタリアに

イタリアに_a0129711_02091439.jpg
5月10日午後6時半の便で香港経由でミラノマルペンサ空港に向かいます。
今回の目的は5つ。
1.GTBターボ、GTSターボ、308gt4の3台を見に行くこと。
2.日本からフィオラバンティ氏から譲り受けた私の308をご自宅に運び、インタビューをさせていただくこと。
3.マラネロのフィオラノで行われるCorso Pilota classiche に参加すること。
4.Cavallino modena classic に愛車の308を出展すること。
5.クラシケ取得のためイタリアに運んだ308をそのままモデナのディーラーに入庫すること。
3番目のコルソピロータは2日の予定ですがモデナクラシックとバッティングするので17日の朝から午後3時までフィオラノで308を走らせ、イベントに戻るという忙しい日程。
5月11日の日曜日、午前7時55分にマルペンサ空港に到着。
イタリアに_a0129711_02113724.jpg
そのまま空港からレンタカーでViterboに88年の走行17,000㎞のGTBターボを見に行きました。片道5時間。以前Fiat Dino spider を見に行ったことがある同じオーナー。
イタリアに_a0129711_02201193.jpg
低走行でしたがフロントの飛び石の傷や
イタリアに_a0129711_02204859.jpg
左のドアのえくぼ、
イタリアに_a0129711_02212455.jpg
ステアリングポストの革のめくれの他、マニュアルもなく、整備記録もないため、
イタリアに_a0129711_02285698.jpg
テストドライブもすることなくミラノに戻りました。ホテルの到着したのは午後の10時。往復10時間のドライブでしたが購入する際は自分の目で見て確認する必要性を感じます。写真では素晴らしく綺麗に見えたのですけどね。
翌日は午前9時にVarese にあるフェラーリ正規ディーラーのGTOモータースに88yのGTSターボを見に行きます。


  # by cavallino-cars | 2025-05-22 02:29 | Comments(0)

Dogana fatta !! 通関が無事にきれました

Dogana fatta !! 通関が無事にきれました_a0129711_00001957.jpg
5月2日、308を載せたエミレーツ93便は無事、イタリアのボローニャ空港に到着。
Dogana fatta !! 通関が無事にきれました_a0129711_00000921.jpg
本日通関がきれ、引取り可能となりました。
Dogana fatta !! 通関が無事にきれました_a0129711_00262032.jpg

14年ぶりに帰ってきたイタリアです。
Dogana fatta !! 通関が無事にきれました_a0129711_00013343.jpg
これからトラックに載せて
Dogana fatta !! 通関が無事にきれました_a0129711_00002872.jpg
レッジオエミリアの倉庫まで回送します。
13日はフィオラバンティ氏と再会するためにトリノに向かいます。
素晴らしい時間になることを願います。

  # by cavallino-cars | 2025-05-07 00:06 | Comments(0)

SEM SKIN - DESIGN by SEM EXE