走行会 in UK

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Ferrari 312T3。
1978年シーズン第3戦にデビュウしたF1マシンだ。
ゼッケン11番のドライバーはカルロスロイテマン。
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水平対向12気筒、515馬力。シャーシは新開発され
312T2に比べボディもより低い。
この年ロイテマンはこのマシンで6勝。
チームメートのビルヌーブは母国カナダGPで記念すべき
初勝利をあげた。

こんな車が普通に走行会でウォームアップ後、
タイムアタックしている。
感動します。

それにしてもこの頃の車は美しい。

70年代のFerrari は美しいのです。

  # by cavallino-cars | 2010-03-16 20:34 | Comments(1)

2002y Monaco 決勝レース

5月19日 快晴。

コースはすべてクローズ。
一般車はもちろん人も予選の日からコースには入れない。

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車をとめてあるパドックに行くにもパスが必要。もちろん観客席には入るのもパスがいる。

F1と全く一緒なのです。

当日は宿泊先のホテルミラボーからヨットハーバーまでタクシーで向かう。
パドックはレースの準備のためメカニックが忙しく整備をしている。

予選トップはFerrari750Monza に乗るフランクリンデェィビッド 2分16秒987。

私とのタイム差は14秒218。よほどのクラッシュでもない限りトップは無理だ。
ちなみに私と同じ1955y Lotus Mark9 でフランス人がエントリーしており、
予選タイムは28秒ほど私よりおそい。

フォーメーションラップ後、グリッドにつき、5000rpmに回転を上げる。
レッドシグナルがブルーになるのを確認後、スタート。

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いっきに数台を抜くが、なんといっても8列目。
前の車が多すぎてパッシングラインがとれない。

上の写真は2回目の予選で私がドライブする Lotus mark 9。

わずか10ラップのレースだが途中で数台を周回遅れにし11位でチェッカーを受けた。
ファーステストは2分19秒798。

予選でクリアラップさえとれていれば4列目からスタートできたはず。
まぁ結果がすべてです。

今までのレースリザルトではFerrari challenge final のMugello に次ぐよくない順位だが、
Monaco を走れた感激は今までのレース経験で最も素晴らしいもの。

チェッカーフラッグを受けた後、オフィシャルや観客に手を振られながらの周回は
至福の時間だった。

上位3台は表彰台の前に車をとめ、ポディウムに上がり、
Monaco王室のレーニエ公から祝福を受ける。
その後優勝者の国家が吹奏される。

まさにF1です。
いつか君が代をここで聞いてみたい。
そのためには排気量5Lクラスの車が必要。
万一資金ができてもその頃まで身体が動くかが問題です。

下の写真は午後の予選に臨む琢磨君。

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まさかの雨のアタックを予想できずにスリックタイヤしか用意していなかったFerrari も。

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ちなみに私のエントリーしたレースは上位4位までは全員英国人。
しかも以外とお年をめされている。

さすがmotorsports発祥の地。
大英帝国健在なり。

自分のクラスのレースを終えた後はラスカスのコーナーの内側にある
2階のレストランで食事をしながら観戦。

デザートにもこんな飾りが。

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夜は男性はタキシード、女性はカクテルドレスの正装でディナーです。

当日のレースのハイライトが天井からつるされた4つの200インチほどの
モニターに映し出され、表彰式が行なわれる。

食事が終わる頃にはバンドが演奏をはじめ、
12時になるとルーフが電動で開き、花火が打ち上げられた。

これはF1のレースでも全く同じ場所で同じように行なわれる。
タキシードを着てプロストがミニバイクで会場に来た写真を想い出した。

ちなみに全レースは国営放送でリアルタイムでTV放送される。
帰国してから友人からいただいたビデオをみたら
スタート前の8列目のグリッドに日の丸と
自分の名前が映っていた。


2002年のMonacoは忘れられない。

  # by cavallino-cars | 2010-03-09 15:24 | Comments(0)

2002y Monaco

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モナコに入ったのは5月16日夕方。

ホテルミラボーにチェックイン。翌日午前中にレースエントリーをすませ、
合同のドライバーミーティングに参加。車はすでにヨットハーバーのテント下に運ばれている。

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18日土曜。予選開始前に佐藤琢磨君にピットで会った。

彼は友人の中谷明彦氏の主催する中谷塾の塾生からの知り合い。
うちの会社が事務局をやっていたので、初めて来た無名時代からの
付き合いなのです。

第6戦オーストリアGPで大事故をおこしたあとだったので
大丈夫?と声をかけたら問題なしとのこと。

今回は本戦前にMonacoのコースになれたいのと
恐怖心をとりたいのでHistoric にF1で出走するのだという。

ジョーダンからも許可済みと言っていた。
嬉しい再会だった。

彼から激励され、予選の1回目のアタックへ。
まったく初めてのコースなので最初の数ラップはながしながら、
3ラップ目からアタックに。

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排気量の1100cc しかない Lotus は1コーナーのサンデボーで出来るだけ回転を
落とさず、
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ボービラージュをいっきに駆け上がる。

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全開でエルメスやグッチの並ぶ脇を通過したあと3速にシフトダウンして
マッセネの左コーナーに突っ込み、ホテルドパリを左に見て
3速のまま右コーナーのカジノへ。

ミラボー手前で2速にダウンシフト。
右コーナーをクリアしたらスロットルを一瞬全開にし、

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すぐブレーキングしてローズヘアピンに。

ローズの次の右コーナーをまがり、
3速にシフトアップしてスライドしながらポルティエをクリア。
トンネルの中は全開だ。

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右の壁にあるParking のP のサインをクリッピングポイントにしてフルスッロル。

床が抜けるほどアクセルは踏みっぱなしのまま4速へシフトアップ。
ここは1本ラインを外にずらすとグリップが突然悪くなりコントロールを失う。

6ラップ目にラインをはずした車が左の壁に激突してレースを終えた。

翌週のF1で琢磨もチームオーダーでジャンカルロをパスさせるため
ここでラインを変えてクラッシュしてレースを終えている。

トンネルを抜けると左に曲がるヌーベルシケイン。
この手前のブレーキポイントが100mのサイン。
しかし150m のサインからコースは下にガクンと落ちているため、
トンネルを抜けたドライバーからはシケインはまったく見えない。

全開で次のコーナーが見えないまま150mのポイントを通過。
ヘアピンが見えたらすぐにフルブレーキグで2速へシフトダウン。
ここはかなり怖いですが、踏みっぱなしで行かないと
タイムがでない。


シケイン通過後は全開でタバココーナーへ。
タバコへは3速でスライドさせながら進入。

プール手前で2速にダウンシフト。右、左コーナーをクリアし
全開で3速にシフトアップ。

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ラスカス手前で2速にシフトダウン。アクセルワークでコーナーをクリアし、
アントニノースをクリアし、メインストレートへ。

タイムを出すには1コーナー出口でいかにエンジンを高回転にたもつかと、
カジノでのスピード、タバコからプールまでのスピードが勝敗を決める。

セナがガードレールに数センチまで寄せられるという逸話を思い出し、
1度だけヌーベルシケインでトライしたらぶつかりそうになった。

1回目の予選は1度もクリアラップがとれなかった。

最終ラップでのアタックがベストだったのに、
ラスカスの出口で前を走っていた500TR がスピン。

ノーズに私の車の牽引フックが突き刺さって終了。
当時5億円くらいの車だったのでこちらは全く悪くないのに気がひけた。

2回目の予選は雨。
1コーナーではブレーキングが間に合わず、まっすぐ直進して停止。

ハンドルをきっても曲がりきれないし、クラッシュを避けるためそのまま
直進せざるをえないのだ。
直線のエスケープがある理由がよくわかった。

ミラボーでは1度ハイスピードで進入し過ぎローズヘアピンまでの下りでスピン。

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上の写真の中央の大モニターに大写しになっていたらしい。

結局1回目の予選結果がベスト予選タイムとなり
日曜の決勝は40台中の16番グリッド。

まぁ5Lクラスの車との合同レースなのでしかたないと諦めつつも、
クリアラップさえとれてれば3列目か4列目にははいれたかも
しれないと思いながら車を降りた。

  # by cavallino-cars | 2010-03-06 16:04 | Comments(0)

Monaco Historic GP

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1997年から2年毎にMonaco F1 GP の1週間前に行なわれる
classic car race が今年も行なわれる。

97年が初回、2回目が2000年、以後2年毎に開催され今年で7回目となる。

2000年に後輩がLotus のコレクターから車を借り出走したVIDEO を見てエントリーを決めた。
オーナーから車を譲り受け、レースのための準備をはじめ2002年に参加した。
下の車が予選のスタートをピットで待つ私。
1955y Lotus mark9

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Monaco。
セナとマンセルのバトルが鮮烈に脳裏に焼きついている。
その全く同じコースでレースができる。

エキジビジョンなんかではないFIA公認の本気のレースだ。

木曜の夕方現地に入り、金曜にエントリーをすませ、
コースを下見のため歩く。

TVでしか見たことのない世界に自分がいて、自分の足がプロスト、セナ、
シューマッハ、往年のドライバー達が競い合った道をふんでいることだけで興奮してくる。
わずか3kmのコースを路面状況を確認しながら歩いた。

しかもコースは巨大モニターや観客席、スポンサーの横断幕など
すべてF1と全く同じ状態。

いやが上にも気分は高揚する。
レースウィークのMonaco は特別なのです。

土曜はプラクティスをかねた予選が2回。
日曜が決勝レースとなる。

行く前に何十回もビデオを見てコースを覚えたが実際に走ってみると
予想はしていたがかなり違う。

路面は意外とグリップする。
詳しい内容はまた次回のブログにアップします。

またいつの日かあのグリッドについてみたい。

  # by cavallino-cars | 2010-03-04 17:22 | Comments(0)

Steel or Fibreglass

今回Fibreglass の308 を購入して、
運転した感じでは120kgの軽さは正直体感できなかった。

なぜ世間からFibrebodyが評価されているのかは台数の少なさと細かいボディの
デティールの違いのせいだろう。

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リヤバンパーに埋め込まれたバックライト、フロントピラーの上部にある接続部のスリット、

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メーターパネルの数字、フックで簡単に取り外すことの出来るエンジンフードなどが
大きな違いだ。

わかり易くいえばDino246gt のLtype のようなもの。

動力性能は一緒だがホイールがセンターロックになっていたり、
ドアの内張りに小物入れがなかったりする違いと
生産台数が少ないため希少価値で価格が上がったのと同じこと。

それにしてもキャブレター車の独特の吸気音と排気音は今の車にはない独特の高揚感がある。
それにあの優美なデザインが加わればもう他に望むものは何もない。

帰りの飛行機の中で車の雑誌を見ながら感じたことは最近の新車はみな同じデザインに
みえてしまい魅力的でなくなってしまったこと。

もう一つはあまりにも速くなりすぎて
ドライバーがコントロールする領域が極端に少なくなってしまったことだ。

430や599はサーキットでは別だが、
一般道でアクセルコントロールで車の向きを変えることなど不可能に近い。

出来たとしてもそのスピード域ではサーキットでのタイムアタック時のような
かなりの緊張を伴うシビアなドライビングが要求される。

スポーツカーとはただ速く走れる車ではないと思う。
レースをして車をコントロールする楽しさを学び、ますます車が好きになった。
一般道でも車のコントロールが簡単にできる308はそれも大きな魅力のひとつ。

高温多湿な日本ではエアコンは必須の装備。
gt4も含め308は小さく、美しく、荷物も積め、
楽しい理想のスポーツカーなのです。

  # by cavallino-cars | 2010-02-27 17:47 | Comments(0)

SEM SKIN - DESIGN by SEM EXE