gt4のメータークリーニング

gt4のドライビングシートから見るあの独特のコックピットはgt4ならではの美しさがあります。
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しかしメーターのガラスにはさすがに40年以上もの埃がたまり、うっすらと汚れがみてとれます。
表面は拭き取ればきれいになりますが、問題は内側の汚れ。
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メーター類を新車時のようにきれいにすべくクリーニングを実施しました。
まずはマスキングをしてダッシュボードからメーターパネルを丁寧に取り外します。
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とりはずすのは大変な作業でステアリングホィールも外します。注意しなければならないのは時計の時刻調整ノブ。
メーターパネルを引き出す時に下の枠にあてて、折れたり、曲がってしまう可能性があるので気をつけながらパネルを取り出します。

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中には40年分の埃が!!これをきれいに拭き取ります。
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外したパネルからメーター類を取り外します。
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当時のメーターカバーは時計以外はすべてガラスになっています。
時計のカバーだけはプラスチック製。おそらく時刻調整ノブの小さな穴をあけるため、ガラスでは加工が難しかったのだと思われます。
ちなみに328以降のフェラーリのメーターカバーはプラスチック製に変更されています。こんなところにもクラシックフェラーリだけのもつよい質感の差があるのでしょう。
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すべてのガラスを外して裏側と表側をクリーニングして、再びメーターに取り付けます。
下はクリーニング後の写真。
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埃や油などの汚れが落ちて、クリーンになったメーターはドライビング中、常に目にはいってくるので気分もあがりますね。
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  # by cavallino-cars | 2024-10-10 13:52 | Comments(0)

英国からの308GTB登録完了

英国から15年前に弊社が輸入した308の整備が終わり、日本での2番目のオーナーになる方への名義変更が昨日無事に完了いたしました。
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ボディコーティングを実施したばかりで雨が心配だったので箱型のキャリアカーで陸運局まで運びました。
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昨日の昼には東京では30分ほど雨が降り、心配しましたが、午後1時には雨もやみ、雨に濡れることなく名義変更とETCのセットアップも終了。
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納車は本日午後の予定です。

  # by cavallino-cars | 2024-10-03 13:16 | Comments(0)

modenaからの208gt4

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昨年日本で登録したモデナから譲り受けたDino208gt4 がオーナーの急な3年間の海外転勤のため再び弊社に戻ってきました。
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このgt4はフェラーリ本社の向かいにあるToni Auto という有名なクラシックフェラーリ専門の修理工場で2年前に400万円ほどの費用をかけ、
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エンジンと足回りのフルレストアが行われたクルマです。
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エンジンはもとより、
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ドライブシャフトやスタビライザーのブッシュなどもどれも新品に交換されています。オリジナルはエアコンは装着されていなかったが、日本で使用するにはエアコンの装備は必須。
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ということで輸入前に1万ユーロをかけてオリジナルのようにToni Auto で装着してもらい、輸入した車です。9月13日まだ残暑が厳しい中、ドライブしても車内は快適そのもの。
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エンジンはまだ慣らしが十分行われていないため、多少硬さはありますが、十分パワフルです。
足回りは素晴らしいの一言。とても40年以上前に作られてクルマとは思えないほどの速度でコーナーに侵入しても拍子抜けするように何ごともなくクリアしていきます。ハンドリングは実にリニアで路面状況やタイヤの接地感を的確にステアリングに伝達してきます。


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フェラーリのキャブレター独特のあのキーンというサウンドに包まれ、ゲートの刻まれたシフトにスッとギヤレバーを吸い込まれるように入れれば、気分はニキラウダやレガツォーニです。

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それに何といってもこの美しいフォルムは魅力にあふれています。
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この時代のクラシックフェラーリは最高です。
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  # by cavallino-cars | 2024-09-25 16:16 | Comments(0)

納車前点検整備(続き)

308GTBの納車前整備の続きです。
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ドライブシャフトを外した時にエンジンマウントも錆がひどかったのでますはワイヤブラシで汚れをおとします。
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今回は交換しないのでそのまま着色しました。
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これは整備前の写真。エンジンブロックをトランク側からサポートするバーとエンジン側についているサポートの受けを外します。
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はずしたものはクリーニング後にシルバーに塗装します。
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こちらははずした後のヘッドカバー。これも同様にクリーニングします。上の写真で確認できますがブローバイのホースが赤いものがついています。
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こちらもオリジナルの黒に交換、締め付けのバンドも新しいものに交換します。
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エアクリーナーカバーも取り外し再塗装しました。これは塗装前の状態。
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プラグコードもクリーニングしました。
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ぐっと雰囲気が変わります。
テストドライブの結果、足回りは格段によくなりましたが、2つ問題があることが判明。
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1つはヒーターファンをつけた時に微風しかでてきません。もう1つは油温計の不良です。
ヒーターファンはモーターは回っていますが、本来12ボルトはきていなければならない電圧が
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10.8Vしかきていないため、ファンの勢いがないことが判明。配線をひきなおすことにしました。
もう一つはセンサーの不良。新品のセンサーをすでに英国に発注済みなので木曜には届くでしょう。
今週にはすべての作業が終了します。

  # by cavallino-cars | 2024-09-11 14:22 | Comments(0)

納車前の点検

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今回納車を控えた308GTBの点検整備の一部をご紹介します。まずはドライブシャフトブーツ。この部分は必ず点検します。下の写真のようにブーツが破れ、
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中のグリスが飛び散っているものはもちろん、
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このようにヒビ割れしているものも交換します。
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ドライブシャフトブーツが破れているとこのようにエンジンにグリスが飛び散った跡があるのですぐにわかるはずです。
ブーツの傷み具合はエンジンフードを開けると簡単に目視できますので確認してみて下さい。
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上は外したドライブシャフト。
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ばらしたシャフトは綺麗にクリーニングをし、
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シルバーの部分は再塗装を施します。
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組み上がったらシャフト部分の錆びや塗装の劣化をサンドぺーパーで削り取り、再塗装をします。
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ドライブシャフトをはめ込む部分にあるこのオイルシールも必ず交換します。以前ここからのオイル漏れがなかったので交換せずに納めたことあり、その後2ケ月ほどでこのシールからオイル漏れがあり、再度ドライブシャフトを外して交換したことがあったからです。下は交換後の写真。
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次に実施したのがショックの交換です。
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今回はフロントのショックからのオイル漏れが確認されたので前後とも交換することにしました。上の写真からもオイルが滲んでいるのが確認できます。
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こちらはリアのショック。
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とり外したショックは、こんな状態です。
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ブッシュの劣化は一目瞭然
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スプリングは再使用しますので、回りについた埃や錆などを丁寧に落とし、
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再塗装をします。
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新品のショックにスプリングを組み込みます。
見違えました。
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見えないところですが、機会があれあ是非オーナーにも見ていただきたいところです。
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アームにたまったゴミや汚れなどもワイヤブラシで丁寧に落とし、再塗装をします。
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上は交換前のフロントの写真。
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こちらは交換後。
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今回はアッパーアームは再塗装をしたものがあったのでそちらに交換しました。
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フロントのスタビのブッシュと固定するアームとネジも新品に交換。左が新しいもので右が今までついていたもの。
2枚上の写真のスタビのバーが綺麗になっているのがわかりますか?外した時に錆を落とし、再塗装しました。
ちなみにステアリングギヤボックスもガタがあったので新しいものに交換済み。
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上は交換前のリアショック。
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そしてこちらが交換後のショット。これらの作業は納車前にする点検のほんの一部です。
すべての作業を終えた後にロードテストをして最終確認をしてからお客様のもとに納車しています。

  # by cavallino-cars | 2024-09-09 14:19 | Comments(0)

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