<   2019年 08月 ( 8 )   > この月の画像一覧

 

オリジナルであることにこそ価値がある

1975年から製造されたgt4は初期モデルにいたっては44年が経過しており、すべてオリジナルという固体を探すのは今では非常にむずかしい。
しかしながら自分のガレージに入れるものは出来るだけオリジナルにこだわりたい。
よい固体は年々少なくなってきている。
現在ヨーロッパで売られている208gt4をご紹介しますが、何かしら問題がある車ばかり。
a0129711_16010106.jpg
この固体はパワーウインドウがついていない。当時のオプション設定にパワーウインドウがあったのでついていないものもあるはず。しかしながらハンドル式のものはこの1台が初めて。
このハンドルもフェラーリ純正かどうかは不明。
a0129711_16055962.jpg
さらに本来はメッキの下の部分も見える薄いラバーバンパーがつくはずだが、後期型の厚いものが装着されている。おそらくフロント部分をぶつけて後期型のものに交換したにちがいない。
正面から見ると左の隙間が大きく、下がっているようにみえる。
a0129711_16012540.jpg
その他シートが張り替えてあるもの。
a0129711_16000974.jpg
a0129711_16115083.jpg
マフラーがシングルパイプからツインのものに交換されているもの。
a0129711_15595690.jpg
フェンダーのウインカーがGTBの薄いものがついているもの。
a0129711_16003045.jpg
内装が当時にはなかったデイトナ風シートになっているものや、
異なるハンドルに交換されているものばかり。

年々、オリジナルの固体を見つけるのは非常にむずかしくなってきている。
たかがフェンダーのウインカー、交換すれば問題ないのですが、このレンズは512BB などと共通パーツでオリジナルはマーケットにでてくることはほとんどないのです。
数年前とは比べられないほど価格が上昇してきた今だからこそ、自分で購入するgt4は出来るだけオリジナルにこだわりたいと考えます。
a0129711_16340084.jpg
ここ1年でこれという208gt4はAosta から7月に購入したもの1台のみ。
日本入港予定は9月15日。
クラシックフェラーリとの出会いはまさに一期一会です。
どこかに眠っているエンツオの遺産といえるような素晴らしい1台にまた出会えることを願います。


  by cavallino-cars | 2019-08-30 16:25 | Comments(0)

11台目のFerrari Classhiche 取得


a0129711_11402484.jpg
昨年7月10日にクラシケ申請のために横浜の二コルに英国から譲り受けたDino308gt4 を入庫。
あれから1年と1ヶ月。やっとブックレットが届きました。
以前は半年ほどで届いたものが今や世界的に取得希望者がふえたこともあり、13ヶ月もかかりましたが、無事に認定されました。
a0129711_11405059.jpg
これで弊社の輸入した車両での取得は11台目になります。

本国から追加の写真の要請があった時のために、正式に認定され、書類が届くまで、ずっとディーラーに預けておかなければならない。

しかしながら待った甲斐がありました。
同時期に申請した何台かはまだ認可されず書類がきていない車もあるとのこと。

それにしても上の認定書に書かれているようにマラネロでは4月10日に認定されている。
その書類が8月26日に日本に到着するまで結果がわからないというのも改善していただきたいところではあります。
しかしクラシケのスタッフの人数に対してかなりの申請件数がある今では仕方ないのかもしれません。

取得費用は50万円。1年間乗れないことを考えるとこれから申請しようと考えているオーナーは悩むところです。

ブックレットは本日発送しますので、オーナー様、楽しみにしていて下さい。


  by cavallino-cars | 2019-08-27 11:46 | Comments(0)

image of Ferrari

私のフェラーリのイメージはあの独特なシフトゲート。

a0129711_17302281.jpg
Prima in Basso 1速は下にある。
a0129711_17344307.jpg
そして5 rapporti, 5速のマニュアルギア。

1994年の348を最後に5速マニュアルは姿を消し、355からは1速が上(Primo in Alto) の6速となる。

さらにオプションとして同モデルからセミオートマが採用。
a0129711_18081546.jpg
今では2ペダルが主流でマニュアルの設定さえなくなってしまった。

シフトのたびにシフトレバーがカチ、カチとゲートにあたる音は当時のフェラーリだけで、ポルシェとはちがったアイデンテティがあった。
初めて買ったDino308gt4 を運転した時はついついゲートをみながらシフトしたことを思い出す。

a0129711_17290814.jpg
あのメッキのゲートに吸い込まれるようにアップシフトやダウンシフトが自在に出来るようになるとフェラーリを乗りこなせているという高揚感に胸がおどった。

a0129711_17320883.jpg
アクセルペダルとブレーキペダルの間隔も絶妙で、ダウンシフト時に右足の左側でブレーキを踏みながら右側でアクセルを煽るのに丁度いい位置にペダルが配置されているのだ。
トラクションコントロールやCSTなどのあらゆるデバイスがついた今のモダンフェラーリにはない危うさも当時の車の魅力だ。

a0129711_17330642.jpg
オーバースピードでコーナーに侵入した時のテールがながれる感覚、アクセルをほんの少しだけ緩めた時に体感できるアンダーステアが消える瞬間など、車をコントロールする歓びがある。
運転していて本当に楽しいのはやはり5速マニュアルの348までかもしれない。

308 e divertentissimo da guidare !


  by cavallino-cars | 2019-08-23 17:38 | Comments(0)

Dino308gt4 first series

a0129711_17104277.jpg
1974年モデルの初期型Dino308gt4 がフランスで売りにだされています。
走行距離は87600km。
a0129711_17105890.jpg
写真で見る限りではオリジナルのようです。
当時のマフラーがついている固体は今では大変貴重です。
シートベルトだけが新しい巻き込み式に変えてある。
Dino のホーンボタンはリプロがついていますが、大きな問題ではありません。
a0129711_17113215.jpg
シリーズ1をお探しの方には千歳一遇のチャンス。
日本での乗り出し価格は1550万円前後(予備検付き、整備費用別)の予定。
ご興味ある方はご連絡お待ちしております。

  by cavallino-cars | 2019-08-20 17:25 | Comments(0)

208gt4 の魅力

a0129711_11100712.jpg
308gt4は1974年から80年の7年間で右ハンドルが547台、左ハンドルが2279台、合計2826台がマラネロからラインオフされた。

a0129711_11130815.jpg
それに対しイタリア国内向けに作られた208gt4の総生産台数はわずか840台にすぎない。

a0129711_11154984.jpg
パワーは308の255馬力に対し170馬力。
ただしその85馬力のエンジン出力の差を埋めるため、当時のフェラーリのスタッフは様々な努力をしている。

まずは車重を1360kgから55kg軽量化し、1305kgにしている。
55kgの軽量化はかなりの努力をしないと出来ない数字であることは車業界の方なら誰もが理解するはずだ。

エンジンの圧縮比も8.8:1から9:1に高めている。

a0129711_11145519.jpg
さらに最高速をあげるためタイヤを308の205/70/14から 195/70/14 という一回り細いものを装着。

加速性能向上のためにギヤ比の低いショーターギヤを使用。

a0129711_11140187.jpg
ウエーバーのキャブも40パイから34パイの小さなものを使う代わりにカムの角度に変更を加え、308とのパワー差を出来るだけ少なくしようとしているのも興味深い。

a0129711_11165699.jpg
そのドライビングインプレッションはトルクフルな308に比べ、ライトウェイトスポーツのような軽やかさ。

a0129711_11195618.jpg
いっきにトップエンドまで回ろうとするエンジンは208ならではの特徴だ。
246Dinoのエンジントルクを10パーセントほど増やしたような印象だ。

高速でのトルク感はさすがに308にはかなわないが、3速、4速を多用する低速及び中速コーナーでの208のピックアップのよさはまさにスポーツカーを操っているという楽しさに溢れている。

細いステアリングから伝わってくる路面状況やアクセルの開閉でノーズがインに入る応答性のよさは兄貴分の308譲りでフェラーリそのもの。

a0129711_11313149.jpg
308 に比べ55kg軽いボディにショーターギヤとハイカムの組み合わせにより、246のような軽快なドライブフィールを可能にしている。

同時期に販売された208GTBは308とタイヤサイズも変わらない。
エンジンレスポンスは鈍く、スポーツカーと呼ぶには程遠い。
同じ 2リッターとは思えないほど208gt4との差は大きく、フェラーリの名をつけるに値しない。

a0129711_11221739.jpg
弊社の顧客に最初に308gt4を購入いただき、後に208gt4を購入された方がいらっしゃる。
他にも12気筒フェラーリやマセラッティを所有している。
納車して数ヶ月後にどちらかを手放しませんかとお聞きしたことがある。

運転してどちらも違った楽しさがあります。
特に208gt4は小排気量のデメリットを上回るほどの軽快感があります。
a0129711_11210488.jpg
フェラーリがライトウエィトスポーツと作ったらまさにこんな車になるのでしょう。
2台とも手放せませんねとおっしゃっていたのが実に印象的だった。

a0129711_11242775.jpg
私もまさに同感で、その理由は前述したようなフェラーリの当時のエンジニアの細かい努力があったからに他ならない。

a0129711_11260488.jpg
そんなところもこの車の大きな魅力なのです。
今ではオリジナルの固体は非常に少なくなっている。

a0129711_11245509.jpg
現存するコンディションのよい208gt4はおそらく200台にもみたないであろう。
それらは大変貴重であるのはもちろん、美しく、エレガントで、Fun to drive な車なのです。

終の1台としては大きさや内外装のエレガントさ、メンテナンスコストなども含め理想の車かもしれない。



  by cavallino-cars | 2019-08-10 13:34 | Comments(0)

アイドリング

a0129711_10061446.jpeg
キャブレター車の暖機運転はインジェクションの車とは異なります。
同じようにエンジンをかけて水温が上がるまで、そのまま放置しておくとプラグがかぶってしまいます。
a0129711_10064227.jpg
私はエンジンをかけたら3000回転くらいをリミットに何回かレーシングしてそのまま走ってしまいます。理想は3000回転くらいまで回転をあげて、水温が上がるのを待ってでかけるのが一番ですが、ご近所からのクレームが来る可能性があるからです。

a0129711_10084282.jpg
今の車は水温が低い時はコンピューターがガスをしぼって燃焼室にだしてくれます。しかし70年代のキャブレターはそんな機能はついていません。
どんなに冷えていても、水温、油温が最適の温度の時にでるガソリンの量がジェットからキャブレターにドバドバと流されるのでどうしてもエンジンの回転をアクセルで上げる必要があるのです。

エンジンをかけてから10分ほどボディを拭いたりしてから出かけますとプラグがかぶり、本来の調子を崩す原因になりますのでご注意下さい。

  by cavallino-cars | 2019-08-05 10:08 | Comments(0)

gt4 トラブルシューティング

a0129711_20230610.jpg
猛暑の中、gt4のスピーカーを取り外すために高速で工場まで向かう。
入谷から渋谷までは順調。
大橋ジャンクションで渋滞に巻き込まれ、池尻手前で突然エンジンが停止。
油温、水温とも正常。
池尻の高速の入り口の合流車線にそろそろとセルで動かし、停めます。
本線上では渋滞の原因になる上、危険なのでなるべく安全なところに停めなければなりません。

セルは回るが、通常は残量のメモリまで跳ね上がるガソリンゲージが、0をさしたままピクリとも動かない。
パワーウインドウも不動。

電気系のトラブルなのは明白です。

a0129711_20291766.jpg
5分ほどして再度アクセサリーのポジションにするとガソリンゲージの針が動き、エンジンも始動。
自走もできそうでしたが、万一本線で止まってしまったら、危険きわまりない。
しかも後続車に迷惑がかかる上、大渋滞の原因になってしまうので、すぐにJAFに連絡。
レッカーを呼び、工場へ運んでもらいました。
a0129711_20300711.jpg
動かさなくて正解でした。

原因はフューズボード。
現場でフューズがきれていないかは確認したのですが、端子のガタまでは見落としていました。

熱のためもあるのでしょうが、端子部分のプラスティック部分の劣化で接触不良をおこし、フューエルポンプに電気がいかなかったためでした。

gt4のフューズボードのトラブルは過去にも何回か経験ずみ。
GTBでも同様な故障はあります。

メカニックに端子を修理してもらい、完了。

トラブルは突然やってきます。

万一、今回と同じ症状になった場合はエンジンが再始動しても、途中で止まる可能性があるのでレッカーを呼んで運んでもらったほうがよいでしょう。

任意保険でもカバーは出来ますが、特にクラシックカーオーナーはJAFへの加入をおすすめします。
JAFに連絡するだけでJAFから首都高に連絡が入り、高速隊の車がすぐに来てくれ、後続車の誘導もしてくれます。

安全も保障されますし、レッカー費用も15キロまでは無料です。

JAFさん今回もお世話になりました。
納車前で本当によかった。


  by cavallino-cars | 2019-08-02 20:52 | Comments(2)

Dino208gt4 Sold!!

a0129711_17155321.jpg
昨年10月にイタリアから譲り受けた208gt4の日本での新たなオーナーが決まりました。
年末に東京港に到着。その後、塗装の補修に3ヶ月。
塗装作業が完了し、油脂類の交換を行うためにエンジンオイルを抜いたところ水が混入していたことが発覚。通常このようなケースでは排気から白い煙がでるが、それまでいっさいでていなかったため気がつかなかった。
a0129711_17160894.jpg
エンジンをおろし、オーバーホールを実施。
今月初旬にエンジンがのり、クリーニングを済ませ、25日にショールームに入庫。
以前より出来上がったら見たいというお客さんが今週来店され、ご契約いただきました。
a0129711_17162668.jpg
エンジンをオーバーホールしているため、最初の300kmは3000回転までしか回せませんが、ランニングインは納車の9月までに済ませる予定。
フルスケールで回せるようになったら新車時はこうであったに違いないと思えるようなレスポンスを発揮するにちがいない。今から楽しみです。



  by cavallino-cars | 2019-08-01 17:19 | Comments(0)

SEM SKIN - DESIGN by SEM EXE