
今年の春にイタリアのバレーゼから譲り受けた1オーナーのDino208gt4のメカニカルの整備が先月終了しました。
今回はヘッドカバーガスケット、デスビガスケット、オイルパン、ミッションオイルパンガスケット、プラグ、プラグコード、ポイント、タイヤ、クラッチケーブル、チェンジシャフトシール、クラッチ、タイミングベルト、テンショナーベアリング、ALTベルト、ACベルト、ステアリングギヤボックス、前後アームブッシュ、スタビブッシュ、ドライブシャフトブーツ、エンジンオイル、ミッションオイル、それに各オイルシールなどを交換。タペットシム調整、リヤクランクシール、フロントクランクシール、

前後ショック、フロントハブベアリング、ハブベアリングキャップ、ラジエターホース、バッテリー、キルスイッチ取付、カムシール、マフラーバンド、エンジントルクアームブッシュ2個交換、前後キャリパーオーバーホール、ブレーキパッド交換。ブレ―キホース、デフサイドシール交換、ウォーターポンプ脱着、パッキン交換、サーモスタット交換、エアコンテンショナーベアリング交換、フロントラジエター温度センサー、オイルフィルター交換、スピードメーターセンサー交換、エアクリーナーエレメント交換、フュエルフィルター交換、リザーブタンクキャップ交換、カムカバーメッキナット交換、フユエルバランスチューブ交換、左ガソリンタンク脱着、ヒーターホース交換、給油口から燃料タンクまでのホース交換、ドアランプスイッチ脱着清掃、左だけ不灯のためランプユニット交換、ブレーキローター研磨。

ステアリングギヤボックスラバーマウント交換、エンジンフードストラット動き悪いため給油、左前のヒーターファン不動のため、ヒーターファン交換、フューズボックスファンが焼けて熱で溶けていたため交換、エンジンルーム内ランプバルブ切れのため交換、同ライトカバー清掃など、多岐にわたりました。
すべての作業が終了したのは入庫から半年ほど。今月11日に足回りを交換したため前後のアライメントを再調整しました。修正前の状況は下のとうりでキャンバーもトーもかなりバラバラでした。

これをすべてメーカーの規定値に合わせました。



軽くトップエンドまで回るこの2リッターのエンジンはその性能は言うまでもなく、あのキーンというサウンドは当時のフェラーリならではの美しい音色を奏でます。
1台仕上げるのに1年近くかかります。日本のお客さまにこれから私がお届けできるクラシックフェラーリは年間数台ほどになることでしょう。フェラーリと呼べるフェラーリだけをという理念ではじめた私の会社。素晴らしいクルマを来年もお届けいたします。
この1オーナーのgt4はすでに売約済みで、すでに代金もお振込みいただいています。
残すは塗装の補修のみ。来年にはマラネロを出てきた時のような美しい姿を取り戻してこのクルマの2オーナーめとなる方のもとにお届けいたします。