ヨーロッパから日本にクルマを輸入する際に必ず必要なものが現地での車検証。これがないと日本に到着して通関しても陸運局でナンバーが取得できません。

昨年Venezia から譲り受けたこの308gt4の車台番号は

DINOF106AL/A☆12584☆とエンジンルームのフレーム打刻してあります。

以前はこのフェラーリ社の保証書があれば問題なく登録できました。保証書に記載された数字は下5桁の12584のみですが通関はフレーム記載されたDINOF106ALA12584でしていました。
数年前に横浜で書類を偽造して年式をごまかし、登録した悪徳業者がいたために今は年式を確認するための書類の審査が非常に厳しくなりこの保証書があっても日本国内での登録はできなくなりました。

たとえフェラーリクラシケを取得しているクルマでも年式の証明にはなるかも?しれないがその国に保安基準や安全基準に適合しているかはわからないので車検証は絶対に必要になります。しかも通関時にはその車検証に記載された同じナンバーで通関しなければなりません。


今回ドイツから輸入する308GTBのフレームに打刻されている車台番号は

FERRARIF106AB☆27371☆

これは現地の車検証のオリジナル。今ではコピーや写真は一切受け付けてもらえず、原本が必要になります。

これはドイツの車検証ですが車台番号の欄にはF106AB27371と記載されています。
この番号で通関証明を発行しなければなりません。
ちなみにイタリアの車検証は下5桁のみが記載されているので通関も下5桁でします。

こちらは上の308gt4の車検証で車台番号は右上の12584。通関は12584で行います。
万一フレームに打刻された番号で通関した場合は通関証明をとりなおさないと日本での登録ができなくなります。
一度だした通関証明はよほどの理由がない限りその数字の訂正も出来ませんので最悪の場合には一度国外にだして、再度輸入しなければならないケースもあるのです。
個人輸入することを考えている方は予備検を受ける業者に事前に確認をすることをお勧めします。