久しぶりのF40

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先月の終わりに車検整備でお預かりしたF40の整備が終わり、ロードテストを兼ねながら16日に納車しに行きました。
Enzoが生きていた時の最後のフェラーリ。このモデルはフェラーリ40周年の記念モデルとして発表されました。
床にはカーペットもないレーシングカーのようなクルマです。
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しかしエアコンは標準装備され、東京の真夏でも室内は寒いほど快適です。カチカチとシフトレバーをゲートにあてながらシフトする感覚はフェラーリならではのもの。今のパドルシフトにはない緊張感があり、まさに男のクルマという気がします。
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重いクラッチを踏み、ゆっくりつないだ後にアクセルを床まで一気に踏み込めばあっという間にタコメーターの針は跳ね上がり、2速にシフトアップ。さらにその麻薬のような加速は続きます。低い車高のためフラットな路面でないとスポイラーやアンダーパネルをヒットする可能性があるので全開テストができるのは高速のみ。それにしてもハンドルをきったまま突然フルブーストがかかれば間違いなくスピンモードにはいるこのクルマを運転する時の緊張感は特別です。
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コーナーを横Gを感じなら抜け、ハンドルをまっすぐになった時にアクセルを床まで踏み込んだ時のあの加速感はスポーツカー好きにはたまらない夢のような時間をあたえてくれます。テールがすべるのをステアリングから感じながら、アクセルを開けるタイミングを待つあの瞬間の危うい感覚はこのクルマならではのもので、すべてがコントロールされた現代のフェラーリにはない緊張感と満足感があります。
今の812や488から乗り比べるとこんなにも遅かったかと思うほどの加速ですが、やはりスポーツカーをコントロールする楽しさは格別で今でも私の中ではナンバー1の1台です。
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すでに1億円を超える高額車になってしまいましたが、3億円もするF50に比べ、運転してはるかに楽しいのはF40なのは間違いありません。2台とも運転したことのある人(床までアクセルを一気に踏み込んで全開で走らせたことのある人)は誰もがそう言うはずです。
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生産台数が1300台を超えるF40とわずか349台しか生産されなかったF50の貴重性からくる価格差はクルマ本来のもつドライビングの楽しさによるものではなく投機としての価格差なのでしょう。すべての人がそれに気がつけばこの価格差は逆連するはずですが、数億円もだして新たにこのクルマを購入する人達はアクセルを床まで踏み込んで運転する人はいないのでしょう。40歳のころ初めて40のステアリングを握って首都高をドライブした時のあの興奮は今でも忘れられません。
強烈な加速とウエストゲートが開くプシューという独特のサウンド、路面状況とタイヤのグリップの感触がが手に取るようにわかるダイレクトなステアリング、アクセルを一気に床まで踏み込み、フルスケールでエンジンを回した時はいつも思わず叫びたくなるような衝動にかられます。
50もいいクルマですが40のあのブラックホールに吸い込まれるかのような加速を味わってしまうと他のクルマがかすんでしまうほどなのです。
当時同じタイプのクルマはRUFのイエローバードでした。あのターボの炸裂した時の加速も強烈でした。同じ89年モデルを数日運転したことがあります。ターボが効き始めるのが4000回転からでパワーバンドが狭く、しかも6速だったためシフトアップが非常に忙しく、3500回転からブーストがかかり、5速だった40の方がはるかに運転しやすかったのを覚えています。
わずか500回転の差ですが6速と5速の違いもありフェラーリの方がシフトアップが格段に楽で、ステアリングに集中できました。
私にとってエポックメイキングな1台でした。(上のクルマは当時ドイツまで行き、試乗して譲り受けた1台。)


  by cavallino-cars | 2022-08-17 17:51 | Comments(0)

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