昨年4月にベルガモから譲り受けたQVはコロナの影響でイタリアから引き取り、港まで運ぶトラックと東京に来る船も大幅に遅れ、日本に到着したのが9月2日でした。そのままショールームに入庫し、同月8日に来店されたお客様にご契約いただきました。その後クラッチ交換や油脂類の交換、タイミングベルトなどの交換を含む1年点検を実施。イタリアのナンバーの穴埋めルーフ、リヤのトランク、ドア、フェンダーなどのえくぼの補修やフロントボンネットのステーにクラックが入っていたためアルミでの補修、前後バンパーの塗りなおしなどのボディの補修を実施。昨年末から予備検査をとるために3ケ月ほどを要し、やっと先週最終の内外装のクリーニングとコーティングの工程が終了しました。
昨年9月に注文したタイヤは国内在庫はフロントのみ、リヤが入荷したのは昨年末だったため今日交換に行ってきました。
ついていたのはオリジナルのピレリーP7。当時もっとも優れたスポーツカー用のタイヤです。
この独特のパターンは憧れで、ランボルギーニカウンタックやシルエットなどにも装着されていたはずです。
タイヤには468と打刻してあるのでおそらく88年か98年の第46週、11月に生産されたものだと思われます。
交換前は少しゴツゴツした乗り味もマイルドになり改善されました。
それにしてもイタリアで購入してからすでに約1年が経過。お客様に契約いただいてから7ケ月。時間はかかりましたが、弊社の扱うフェラーリはどれも1台1台自分が乗るつもりで丁寧に仕上げた1台です。日本到着時にご覧いただいた時よりも格段に美しくなっています。
今月末には日本での新しいオーナーのガレージに納まる予定。長い間お待ちいただきありがとうございました。ご契約いただいた時は到着してすぐ。当時と比べ格段に美しくなっていますので楽しみにしていて下さい。