ますます難しくなる個人輸入

海外からクルマを個人輸入する時に必ず必要なものがその車の年式証明。
年式によって排気ガスの規制が異なり、それによって日本での審査基準が異なるからです。
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2年ほど前までは現地の車検証のコピーかフェラーリの発行している保証書に記載されているものでその車の年式証明として陸運局で認めてくれていましたが、昨年からオリジナルの車検証を持参しないと日本でも登録が出来なくなってしまいました。
原因は年式証明の書類を偽造して登録をしていた悪徳業者が発覚したためです。
今では原本がない限り日本での登録はできなくなってしまいました。
車検証は海外に輸出する際は陸運局に返却するのはどこの国でも一緒です。方法としては購入したら車検証の原本をまず日本に送ってもらい、日本の陸運局に提出して確認してもらった後に本国に送り返して抹消する。
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または上のような日本に輸出するので今後ヨーロッパでは使用できないということが記載されたオリジナルの抹消証明を送ってもらう方法の2つ。いずれも写真やコピーでは受け付けてもらえません。業者でもなかなか書類の手配が難しく、なかにはせっかく日本に輸入したにもかかわらず、書類が揃わず、さんざん陸運局と交渉したが登録が出来なくて、再びクルマを本国に送り返したということもあったくらいです。
さらに通関する際の車台番号も現地の車検証に記載されているものと同じにするのか、オリジナルの打刻どうりの車台番号にするのかも確認する必要があります。現地の車検証には実際にフレームに打刻してあるものではなく下5桁のみが記載されています。これも間違えてしまうと登録が出来なくなることがあるので陸運局での事前の確認が必要となりました。
個人でこれから輸入を検討されている方は排ガスレポートを持った業者に通関前譲渡することに加え、現地の登録証明の手配もきちんとしないと、せっかく日本に輸入してもナンバーがつかない可能性があるので十分注意してください。よほど現地に強いコネクションがない限り、個人輸入は今後は難しいでしょう。


  by cavallino-cars | 2022-01-07 19:58 | Comments(0)

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