Aosta から譲り受けた208gt4の塗装がようやく最終段階に入りました。
信頼できるメカニックと30年の付き合いのある板金工場に預け、最高の1台に仕上げるために今回のように時間はかかるのは仕方ありません。

すでにボディに色は入り、2度クリアを吹かれました。それからまずは1500番のペーパーで表面の凹凸やごみなどを取っていきます。

その後、同じ作業を2000番のサンドペーパーで行い、最後に目の1番細かい3000番のペーパーで表面を確認しながらすべて手作業で行っていくのです。クリアを2度吹くのはそのためで、トップコートが薄いと研いでいく途中で下の塗装部分がでてしまうことがあるからです。
その作業が終了した段階でメッキのバンパーやリヤクオーターウインドウを取り付け、バフで最終の磨きをかけていくのです。

メカニカル的な作業を先に行うのは塗装終了後に傷などをつける可能性を避けるため。

時計の時刻合わせが出来なかったので予備で購入しておいた時計のパーツを使用して治すなど細かいところまで作業をします。

40年以上も前の車なのでトラブルは仕方ありませんが、出来るだけ予防処置はしてから納車することにしています。
クラシックフェラーリは同じコンディションのものはありません。

あの心地良いサウンドや、ハンドリング。そのよさは実際に乗ってみなければわかりません。
とても40年前に作られたとは信じられないほどのポテンシャルとエレガントなそのスタイル、美術品のような美しさが
このクルマの最大の魅力でしょう。

そのドライブフィールの素晴らしさはきちんと整備された車だけがもたらしてくれるのです。
上のパーツはそのために交換した新品のパーツです。
自分だけの1台になる素晴らしい1台をこれからもお届けしていきます。