英国からのDino308gt4 が新しいオーナーの元へ

1979年2月16日に英国の正規ディーラーのEMBLEM SPORTS CARS からWiltshire のオーナーの元にデリバリされた右ハンドルの美しいオリジナルの308gt4を見たいというお客様が金曜に来店されました。
雨の予報でしたが、当日は快晴。真夏のような暑さです。
10年ほど前から私のブログを読んでくださっている方で、実車を見るのは初めてということ。
思ってはいましたが、写真で見るより、数倍美しいとおっしゃっていました。

雨がふらないうちにいつもの試乗コースにでかけます。
水温、油温があがってきたところでまずは5000回転をリミットにシフトアップします。
最初の4速で回るコーナーの侵入速度の高さで、まさかこの速度で40年前のクルマがコーナーを通過できるはずがないと構える助手席のお客さんをみながら、初めて英国で私がオーナーの助手席に乗った時のことを思い出します。

弱アンダーを保ちながら、アクセルを軽く戻すとノーズはスッとインに入りクリップポイントをクリアしていく。
この応答性の良さと甘美なエンジンこそがgt4の真骨頂です。
銀座を通過し、汐留からレインボーブリッジをとうり、ショールームに戻りました。
40年前の車をここまで走らせることができるとは想像していなかったようで、非常にに感激されていました。

今まで抱いていたクラシックカーとしてのgt4のイメージが崩れました。
まさにスポーツカーですね。ブログで書いていることがわかりました。乗ってみないとわかりませんね。
とおっしゃり、その後、注文書にサインをいただきました。

このgt4の英国でのセカンドオーナーはなんと24年間も所有していました。
最後の英国のオーナーは2012年の夏にスイスに奥様とドライブにでかけたそうです。
そんな1台が自分のガレージに納まるというだけでわくわくします。
マフラーも当時のオリジナルが装着されている貴重な1台です。ホィールは今では入手困難なオプションの7,5J のクロモドラ。
その上、きずやさびの浮きなどもない最高のコンディションです。

来週からタイミングベルト交換を含む納車整備、クリーニングなどをすませ、納車は7月末の予定です。
ご購入ありがとうございました。