クラシックフェラーリ1台ですごす

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先日Dino208gt4 をご検討いただいている方からメールをいただきました。
内容はクラシックフェラーリ1台ですごせるでしょうかということでした。
私は毎日仕事でクルマに乗るため、さすがに真夏の炎天下や大雨の時はきびしいので
難しいのではとお答えしました。

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しかしこの仕事を始める前の30歳のころを思い起こすと乗るのは週末やお休みの時だけ。
当時は10年落ちのgt4に乗ってどこにでも行っていました。

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軽井沢や、箱根にも何度も行きました。
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地下に駐車場のある真夏の逗子にも毎週のように行っていました。
それぞれのクルマと過ごした時間は今とは比べようもなく長い時間をすごし、
良い想い出ばかりです。

2台体制となるとスポーツカーは乗る機会も極端に少なくなるのも事実です。

あれから30年以上が経過しましたが、Kさんのメールで当時のことを思い出し
週末だけの1台体制もいいかもしれないと考えるようになりました。

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夏は常にタオルは持参という日々で、快適ではないこともありましたが、
それ以上にドライブする悦びがまさっていたからです。
もちろん若かったということもあります。

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クラシックフェラーリの持つ美しさは何時間みていてもあきることがないばかりか、
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モダンフェラーリとは異なるそのボディラインや内装の繊細な造りは美術品のようです。
OFF に乗るのはクラシックと決めて出来るだけ308に乗って出かけるのもいいかもしれません。

相談をいただいたKさんがgt4のことを他のクルマ屋さんに相談したら
雨の日に乗るとメーターが動かなくなるから絶対やめた方がいいと言われたそうです。

メーターはともかくそういう考えもあるのもわかります。
今のフェラーリはブレーキを踏んでボタンを押せばブォーンと一発で始動します。
しかもエアコンは寒いほど効き、快適そのものです。しかも速い!
故障もほとんどないです。

私の車歴を振り返ると、フィアットX1-9に始まり、アルファ2000スパイダー、
78y ロータスエスプリとエアコンのつかない車ばかりを3台、30歳まで乗り続けてきました。
そして初のエアコン付きのクルマが308gt4でした。

納車の日のドライブでは緊張してしまいシフトの度にゲートをみたほどでした。
フェラーリのシフトレバーがゲートをこする金属音や、独特な排気音、
革のステアリングからつたわる路面のフィールは今でも鮮明に憶えています。

購入した月には父と二人で箱根に行きしました。
夏休みには那須の別荘に何度も行きました。
雨にも降られましたが、メーターが止まったことはありません。
暑い日が続きますが、せっかく気に入りのクルマを買ったのですから
当時のように出来るだけ乗ってクラシックフェラーリを楽しみたいと思います。

ピカピカに磨いて飾っておくのもいいでしょうが、
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やはりクルマは乗ってこそ、
初めてその楽しさや良さがわかるものです。

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ゴルフにいったり、週末の1泊旅行などにも行ってみるのもいいと思います。
年をとってからではそれこそ乗るのが面倒になってしまう気がします。

雨の日に乗るのは気は進みませんが、便利さをとるか、乗りたいクルマに乗るか、どちらを優先するかです。
私も308を売って、ローマにでも買い替えて、毎日使用しようかなどともたまに思いますが、
やはりその気にはなれません。

古く、美しいものとともに暮らす素晴らしさは格別です。
自分だけの1台と長くつきあっていくカーライフも悪くない。

自分のライフスタイルで何が大事で、何をしたいのか、クラシックフェラーリにしても、
モダンフェラーリにしても楽しめるのは今しかないと思った方がいいかもしれませんね。

きっと素晴らしい想い出になるはずです。


  by cavallino-cars | 2020-06-16 10:57 | Comments(0)

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