gt4の美しさへのこだわり
実際に目の前にすると写真で見るよりはるかに美しい。

ためその評価はかんばしくなかったようです。



まぁたぶんに主観的な見方なのでご批判をうけるのを覚悟で述べさせていた
だきます。あくまで私の個人的な見解です。

フラットなエンジンフードからゆるかに下がるトランクの傾斜。
ふくよかなラインのリアフェンダー。
そしてその上に作られたくの字型の吸気ダクトなど近未来的な宇宙船のような
斬新なベルトーネならではのデザイン。
前モデルの抑揚のあるラインからいっきにウエッジの効いた直線的なラインを
組み合わせるデザインは強烈なインパクトを今でも見るものに与えます。
デビューした1973年にはまるでショーカーのようだったに違いありません。
リヤバンパーに埋め込まれたバックライトはフィオラバンティ氏の
デザインした308のファイバーモデルにも継承されました。

美しくみえます。
ウインドウ下からフロントにかけて絞り込まれたラインやフロントフェンダー
からリヤのダクトまで続くまっすぐに伸びたライン。
後方にいくにしたがってグラマラスに張り出したフェンダー。
それに前後のメッキされたバンパーのフレームや

モールとボディとのコントラストがこの車をよりシャープにそして美しくみせて
います。
板金工場で補修のためにばらす時にその作りをみるたびにいかに丁寧に1台1台の
クルマ作りがされているかがわかります。

カチッ操作感のあるハザードやファンのスイッチ。
そのノブには掘り込みがあり、黄色のラインが塗りこまれています。
しかも固定するナットにはメッキが施されたものが使用されています。
その下には作動をしめすライトが設置。
スピードメーターの表面はガラスが使用され、枠には飾りとしてメッキの
リングが装着されます。

当時のデザイナーのこだわりなのです。
ただ単に美しいばかりでなく操作時に指にあたる文字の感触もオーナーに特別な
クルマであることを伝えてきます。

製のものに変更されました。
トランクオープナーやフォグライトのスイッチはプリントされた文字や絵が
印字されます。それらと比べるとgt4には職人の手の込んだ作業により作られた
良質な質感があります。

ちなみに廉価版だった246ディノはラバーのリングでした。

フェラーリ伝統のメッキのシフトゲージ、メッキフレームの灰皿など
当時のフェラーリには細部にわたるまで美しさにこだわった、
もの作りがされています。

絞り込まれたリアフェンダーのラインは職人が手作業でたたき、
そして削りながらつくりだした美しいものです。
前後のフェンダーアーチやリヤピラーのルーフからの直線的なラインも
同じです。
リアピラーのエンジン側に回り込むカーブはオートメーション化された
現代のフェラーリにはない美しさです。
Daytona や246に使用されたキャレロ製のシグナルライトとブレーキライトを
組み合わせて作られたメッキ枠のテールライトも素晴らしい。
ベルトーネならではの発想です。
ボディの形成や塗装は当時はモデナのカロッツエリアスカリエッティで
行われていました。
モックアップの金型から鉄板を形成し、1台、1台、手作業でハンマーで
形を整えていく。

職人が丁寧にガンで吹き付けていきます。
その後、電装品とエンジンを組み込み、内装をつけ完成車となるのです。
スカリエッティで作られたものだけのもつ美しさがあります。
by cavallino-cars | 2020-05-26 09:25 | Comments(1)

たぶん蓮実さんの次くらいに僕がそう思っています!(笑)
サラリーマンで100万以上の車を購入したことがなかった私。でもいつかフェラーリを買うんだと自動車雑誌の発売日には毎月本屋に立ち寄る日々。ある日カーセンサーで見たgt4がきっかけにハスミコーポレーションへ!
初めてgt4を見たときの衝撃といったら!まさに宝石のような1台に“自分はこの308gt4という車を買うんだ!”と心に決めた瞬間でした。
そして「わざわざ遠くからお越しいただいて」と助手席に乗せてください近所を周回してくださったこと、おそらく一生忘れません。
本当にありがとうございます。
私の次の目標はもう1台、蓮実社長おすすめの車を譲っていただくことです。
主観になりますが、ハスミコーポレーションのあつかう車は本当に良い車だと思います。
ブログ愛読の方々で興味を持たれている方がいらっしゃっいましたら、ぜひ実車を見に行かれてみてください!