やっぱりクラシックはいい
812に乗って、F1のような速さに魅了され真剣に308を売って買い替えようかとも思った。
しかし今日GTBに乗ってみて、308の良さを再認識。
812のカーボンの冷たさと硬さにくらべ、手のひらにしっとりとなじむ革巻きのステアリングや
モダンフェラーリのシートは308やgt4と比べるとレーシングシートのように固く、
フラットで体が沈み込むような感覚はない。
革を使用している部分でさえ70年代の308やgt4のようなフィット感はなく、
比べてしまうとドライで手になじまない。
性能的には格段に優れているモダンフェラーリではあるが、
スポーツカーとしての魅力はそれだけではない。
その質感はあきらかに違うのです。
308の狭いコックピットも魅力的だ。
限界近いスピードでクリップにむかいながらテールがズルズル滑るのをコントロールする
楽しさはまさにこの車を操縦しているというスポーツカーならではの醍醐味がある。
70年代のスポーツカーにはない電気制御でコントロールされた、
異なるコンセプトで作られた巨大なクルマ。
快適でとてつもない速度で走ることのできるスーパーフェラーリはそれはそれで楽しいが、
やはり私には五感に訴えてくる308が好きなのです。
独特のコノリーレザーの匂いやガソリンの匂いの嗅覚、
そしてキャブレター車ならではのアクセルレスポンスや素晴らしいコーナリングなどの車としての味覚、
それらがすべて私にはこれ以外ににはないと思えるほどストライクゾーンなのです。
10年以上も乗るたびにいいなと思える308やgt4は
いまだに私のベストフェラーリなのです。
by cavallino-cars | 2020-02-08 18:04 | Comments(0)