生き物のように変化するキャブレターのエンジン


セルを回しっぱなしでバン、バンと初爆があっても完全にエンジンがかかるまではセルをまわし続けてエンジンが掛かった状態でアクセルを踏んで始動させます。

アクセルを急に踏んだり離したりするレーシングはNGです。
アクセルペダルから足を離してのアイドリングは安定していても水温が70度まで上がるまでは避けたほうがいいでしょう。
これがプラグをかぶらせない方法。
あとは始動してすぐは、できるだけ渋滞はさけ、水温、油温があがってきたらエンジンを5000回転くらいまで回してあげることです。
このようなエンジン始動方法はオーナーにしかわからない儀式のようなものですが、自分だけの1台としてはこんなことも楽しく感じます。
古い車だから出来るだけエンジンの回転はおさえて、コーナーはゆっくり、加速はアクセルをゆっくり開けて走ることが大事にすると考えているのなら、それは間違いです。
スポーツカーである308やgt4はアクセルを全開にして初めてそのよさがわかるからです。

コーナリングでのアクセルコントロールでノーズがすっとインに入るバランスのよさ、それに美しいデザインやインテリアなどスポーツカーに求めるすべてがそこにあります。
一度でも調子のいいGTBやgt4にのれば、そのサウンドや加速感、そしてハンドリングの虜になるはずです。
F1のような加速をする800馬力の812スーパーファーストも素晴らしいですが、私は250馬力の308や190馬力の208gt4の方に魅力を感じます。

それにベルリネッタにはあのピニンファリーナの、そしてgt4にはベルトーネの今のフェラーリにはない美術品のような美しいエクステリアとインテリアが加わるのだからこれ以上のぞむものはなにもありません。
その美しさはモダンフェラーリを凌駕するものがあります。

自分でステアリングをにぎった時の叫びたくなるような衝動は初めてF40 に乗った時以来でした。
10年たった今でもキャブレターの308やgt4を運転するたびに そして眺めるたびに やっぱりいいなぁ と心から思います。


それと同じように職人の手で作られた美しい308やgt4を作ることは今ではもう不可能です。









by cavallino-cars | 2019-12-30 17:33 | Comments(3)

美術品のような美しいエクステリア…本当にそうですよね…
ストラトスやA110は子供の頃からの憧れです。
子供がカッコイイと思えるものって本物なんじゃないかな?と大人になった今、思っています。
フェラーリは実は好きではなかったのですが、308やgt4の魅力をこのブログで知りました。
当時のデザイナーは本当に天才だと思います。
どこから見ても美しく格好よく忘れられません。
それを名前だけ使って、うわべだけ何となくなぞって…上層部の指示で逆らえないのかもしれないけど…
長ーくなりそうなのでこれにて失礼いたします。

今の若者のクルマ離れが進むのも理解できます。
当時のフェラーリの美しさやサウンドはぐんをぬいていました。
憧れのクルマでした。環八のAUTOROMANにストラトスや308、シルエットを見に行ったのを覚えています。
何時間見ていても飽きないその造形美は今のクルマにはないですね。