sport Driving は楽しい

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10年以上前になるが、レースをはじめたばかりの頃348チャレンジで岡山サーキットを走った。
当時筑波や富士は走ったことはあったが、岡山TIサーキットは初めて走るサーキット。
レース前のプラクティスで右まわりの2コーナーで岡山がホームグラウンドの348のドライバーにぴったりついて、同じ速度で右コーナーに侵入。
彼は何事もなくコーナーをクリアしたのに対し、私はアンダーステアがでて失速してしまった。

もちろん私の車のリヤを少し上げた低速コーナー重視のセッティングも影響しているとは思うが、仮に同じセットアップの車だとしたら、問題はブレーキング。
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コーナー手前でフルブレーキング後、右足のブレーキペダルをゆっくり離せば、フロント加重のまま、車はコーナーへ進入し、コーナーをクリア。
もしブレーキペダルをパッと離してしまえばフロントタイアへの荷重はいっきにへり、アンダーステアがでて、さらにハンドルをきり、スピンモードに入ることも考えられる。

それほどブレーキングによる荷重移動は重要で、同じ速度で進入しても車の挙動はまったく異なる。

一般の方の運転の横にのると特に気になるがヒールアンドトゥ。

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ブレーキを踏んだ足でアクセルをあおる時にブレーキの踏力がゆるみ、ブレーキングでフロントがしずんでいたのにアクセルをあおる時に荷重が抜け、せっかくフロントタイヤに荷重がかかていたのが抜けてしまう。

フロントヘビーにするとタイヤのグリップ力がまし、コーナーをクリアしていくのに対し、荷重がぬけるとハンドルをきってもタイヤが横滑りして、外にふくらみ、さらにハンドルをきらないと思った方向にすすまないという現象がおきる。
その状態でアクセルを踏めば事態は最悪となり、スピンモードにおちいります。

ブレーキの踏力をゆるめずにノーズダイブのままコーナーをクリアしていく練習はスポーツドライビングの基本です。

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もちろん一般道でレーシングスピードで走ることはないですが、この基本をマスターしていれば万一オーバースピードでコーナーに侵入してもクラッシュする危険からは逃れることもできるし、くるまの挙動を知るよい練習になる。

首都高速の制限速度内でもくるまの荷重移動は体感できるので是非、スポーツカーに乗られている方にはコーナリング時に意識して欲しい。

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より安全に速く走るイメージトレーニングはレーシングスピードでなくとも可能です。


  by cavallino-cars | 2019-12-24 12:45 | Comments(0)

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