冷間時のキャブレターのエンジン始動方法

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キャブレターの308GTB やgt4にはエンジン始動から燃焼室の温度があがるまで不完全燃焼をふせぐためエンジン回転数を2000回転にあげるというオートチョーク機能がついている。

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バイメタルという方法で金属のぜんまいのようなもので温度によりそれが収縮し、スロットルロッドを動かし、冷間時にはアイドルを2000回転に上げ、水温が80度になると通常の1000回転にもどすというシステム。

ただし40年前に作られたものであるため正しく働かないものや殺している車がほとんど。
直すためにはオートチョークそのものをアッセンブリーで交換する必要があり、パーツが揃わない可能性も高く、
運よくパーツが入手できても数十万円の出費となる。

寒い今の季節は特にエンジンをかけた時の燃焼室の温度も低く、キャブレターの内部に送り込まれたガソリンも気化しにい。そのため燃焼室は不完全燃焼状態となる。

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その不完全燃焼をふせぐため、アイドリングを2000回転にして、ガソリンが気化しやすい燃焼室の温度が適温になった状態でアイドリングを正常の1000回転くもどすのが上のオートチョーク機能です。

それがただしく働いてないものは自分の足でアクセルをコントロールするしかありません。
エンジンをかけた後、アイドリングで放置すればするほど、点火プラグの状態は悪くなります。

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水温が上がるまではたとえ1分でも回転を1000回転で放置するのはやめるべきです。
エンジンをかけたらすぐに止めず、水温が上がるまで2000回転をキープするのがベストです。
いきなり4000回転までレーシングするのも、冷えた燃焼室にメインジェットからガソリンを大量に送り込むのでおすすめしません。
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大量に送り込まれたガソリンにより、プラグがさらにかぶる可能性があるからです。

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水温が80度くらいにあがるまでは出来るだけ2000回転をキープしておくことがいつも調子よいコンディションを保つ秘訣です。

  by cavallino-cars | 2019-12-23 12:05 | Comments(0)

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