エンジンがかからない。

今月始めにDino308gt4 のオーナーからエンジンが掛からないという連絡があり、キャリアで工場まで回送。

原因はプラグのかぶりでした。
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プラグを掃除して、再始動すると問題なくエンジンはかかりました。

油脂類の交換などの1年点検も実施。
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一応念のため、デスキャップをはずしてみたところキャップ内側の金属のリングが割れているのを発見。

上の写真の左上の11の数字の下の金色のリングが割れているのがわかりますか?

そのリングの回りをローターが回るため、接点が大きくなった径の分だけ、下の写真のように削れて薄くなっています。

このまま乗り続けていればいずれはミスファイアをおこし動かなくなっていたでしょう。
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写真の上の矢印の接点が削れて薄くなっているローター。

下が正常の接点。

ローターもデスキャップも在庫があったため修理は完了。

装着してあったプラグはイリジウムプラグ。

状態がいいのでそのまま使ってみましたが、すぐに真っ黒に。

イリジウムプラグは一度かぶってしまうと、どんなにきれいに掃除しようが再使用はできません。

装着時は発火もよくなり、一時的にはエンジンの調子はよくなりますが、308やgt4にはむかないようです。

ということで今回はNGKの新品に交換しました。

土曜日にオーナーのもとへ回送します。

  by cavallino-cars | 2019-12-19 18:04 | Comments(0)

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