バンパーのがたつき

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先週車検整備を終えて納車したばかりのGTSのお客さんから1週間後にのってみたらエンジンがアイドリングはするが、パワーがないのでもう一度見て欲しいという連絡がありました。
原因はフュエルポンプ。カラカラカラとすごい音がしていました。新しいものと交換してすぐに問題解決。
私の308に続いて2台目です。以前Dino208gt4 でもあったのでフュエルポンプを交換した車は合計3台。
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浅草まで取りに来ていただいて町田のご自宅まではすこぶる快調だったとのこと。
お預かりしている時に問題がでていればと悔やまれますが、トラブルは突然おこります。

さらにリヤのバンパーががたつくので見て欲しいと言われました。
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たしかにバンパーをつかみ上下にゆするとわずかに動きます。
しかも左右とも。
バンパーを止めているナットはきちんとしまっているので一度、はずさないと原因がわからないので板金工場へ。

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原因はバンパー裏についたステー自体を固定している樹脂が劣化により、はがれかけ、ステーがぐらついていたためでした。
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正常なものは左右とも指が1本はいるくらいのクリアランスが左右ともにありますが、ステーがとれかけているものはバンパー自体が上を向いています。今回のGTSは触らなければわからない程度。

ガタがないのに指がはいらなかったり、左右のクリアランスが違っていいたり、バンパー中央がへこんでいるものは事故を起こしている可能性が高い。

さらにバンパーも2種類あり、この固体についているのは軽いファイバー製。
後期?のものは肉厚の樹脂製で重量もこれよりも重くなります。

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とれかかっている裏側に樹脂をつけてしっかりと固定して、本体に取付けて完了です。

ちなみに弊社で輸入した308のバンパーはほとんど艶がでているため、脱着して再塗装する際、この部分も補修してから納車しています。

30年来の付き合いのボディショップカワナ(044-976-9990)の仕事は非常に丁寧でこんな見えないところにまでしっかり手をいれてくれていることを初めて知りました。
クラシックフェラーリに限らず、塗装の修理をされる時はここをお勧めします。
社長の川名さんが丁寧に対応してくれるはずです。
お客様にも心強い味方です。

たしかこの固体は非常に塗装の状態もよく英国から持ち込んだままの状態だったと記憶しています。

この車は日本で登録されてから9年目。

オーナーがきちんとみてくれたおかげでわかったことでした。
これから修理や点検で入庫するGTBやGTSはバンパーが動かないか確認することにします。

万一、同じ症状がでた方は早めの修理をお勧めします。

  by cavallino-cars | 2019-12-03 17:19 | Comments(0)

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