Fioravanti 氏からうかがった308GTBの開発秘話

みなさんもご存知かもしれないが2011年5月マラネロでフィオラバンティ氏から愛車の308GTBを譲っていただいた。

その後、名古屋のガレージルーチェで開かれたFiorvante 展でふたたびお会いできた時の会話は308オーナーには実に興味深いものだった。
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当時のF1のドライバーだったニキとクレイ(そう呼ぶフィオラバンティ氏と彼らとの親密さがわかる。)は何週もフィオラノのトラックを走り、彼らの意見を述べた。

しかし細かい調整や一般道でのテストをしたのはいつもダリオべヌッチだった。

ニキやクレイたちの意見はもちろん取り入れられたが、みなさんも知ってるように彼らは308のプロモーションをするのがメインで最終的な調整や設定の決定はいつもダリオべヌッチが行ってきたのです。

246gtのオープンモデルのgtsはたまたまフェラーリの顧客の要望により誕生したものだった。
だから私たちは308を作る時にいずれオープンモデルを作ることになるだろうことを予想して、フレームを最初から強化した。
Dall'inizio se detto "facciammo La versione aperta" Quidi il telaio era nato gia con predispozione per I rinforzi
per La versione aperta e il padiglione e nato sapendo che poi Lo si sarebbe Tagliato Li.
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ニキがドライブしたファイバーモデルのルーフの内張りは後に誕生するGTSを予期してテストケースとしてカットしたのです。

ただしこの時点ではフェラーリはGTSを製造するかどうかをまだ決定していませんでした。

後に246gtsのようにいわゆるGTSの誕生を見越して写真のようにルーフの内張りを切ってそれをイメージしたものをプロトタイプとして製作したのです。
ちなみにファイバーモデルの生産ラインでは内張りをカットしたものはnon ce, ありませんとおっしゃっていました。
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こちらは10年ほど前に私が英国に見に行ったシルバーのVetroresina。
同じようにルーフの内張りがカットされていた。
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さらにフロントグリルは収まりが悪く、一見事故をおこしていたようにも見えたが、プロトタイプだったとすれば理解できる。
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ラゲージスペースもライトのカバーもつかず、ラジオのアンテナの穴もあいているだけ。
カバーも簡易なもの。

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リヤのウインドウの下の革のおさまりもフェラーリというにはあまりにもお粗末だ。

しかしプロトタイプということであればすべて納得できる。

たしか担当者もこのモデルは最も初期のモデルで撮影やプロモーションに使用されていたと言っていた。

2年後にはファイバーモデルはスチールとアルミニウムを使用することになる。

労働組合のストやファイバーは形成が難しいなど様々な理由が言われているが、マラネロで氏にお聞きしたドイツとアメリカからエンジンフードのルーフ部分との接合部がずれているというクレームが多発し、その修繕費用がかなりの額となった。

そのためファイバーよりも修正のしやすいスチールに変更したというのが本当のところだと思う。


  by cavallino-cars | 2019-11-19 11:01 | Comments(3)

Commented by 308ファン at 2019-11-19 20:27 x
こんにちは。いつも楽しく拝見しています。
プロトタイプではないですが、90年ころの75ベースのSZで、新車からの車庫保管でもペイントの荒れや、映り込みでサイドボディの波うち感が観察できたり、フロントガラスが三次曲面で、角に応力が掛かるのか、クラックが入っていたりするのを見たことがあります。
だからといって、特に魅力が減ずるわけではないですが。
デザイン的な狙いと、実際の細部の仕上がりのギャップも時代性を感じたり、おおらかな気持ちで楽しむのが良いのかなと思います。

Commented by ぽよ at 2019-11-20 03:05 x
こんばんは
いつも楽しみにしています。
前々からGTSの剛性はGTBと比べてどうなんだろう?と思っていたところにこの記事…
「308を作る時にいずれオープンモデルを作ることになるだろうことを予想して、フレームを最初から強化した。」とのことですが、フレームを見たところオープンモデルですとだいぶ剛性が犠牲になってそうだなーと思ったのですが、実際はどうなのでしょうか?
興味津々であります!
Commented by cavallino-cars at 2019-11-20 14:53
> ぽよさん
おそらくフリオラバンティ氏はルーフをカットしたことを想定し、ルーフ部分のフレームを強化したということを言いたかったのだと思いますね。
以下は彼が言われた原文です。
Quindi abbiamo dovuto rinforzare il telaio, avevamo in mente quell' idia di fare.
Dall' inizio se detto "Facciamo La versione Aperta" Quindi il telaio era nato gia con
predisposizione per i rinforzi per la versione aperta e il padiglione e nato sapendo che poi Lo si sarebbe tagliato Li,

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