208gt4 の魅力

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308gt4は1974年から80年の7年間で右ハンドルが547台、左ハンドルが2279台、合計2826台がマラネロからラインオフされた。

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それに対しイタリア国内向けに作られた208gt4の総生産台数はわずか840台にすぎない。

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パワーは308の255馬力に対し170馬力。
ただしその85馬力のエンジン出力の差を埋めるため、当時のフェラーリのスタッフは様々な努力をしている。

まずは車重を1360kgから55kg軽量化し、1305kgにしている。
55kgの軽量化はかなりの努力をしないと出来ない数字であることは車業界の方なら誰もが理解するはずだ。

エンジンの圧縮比も8.8:1から9:1に高めている。

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さらに最高速をあげるためタイヤを308の205/70/14から 195/70/14 という一回り細いものを装着。

加速性能向上のためにギヤ比の低いショーターギヤを使用。

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ウエーバーのキャブも40パイから34パイの小さなものを使う代わりにカムの角度に変更を加え、308とのパワー差を出来るだけ少なくしようとしているのも興味深い。

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そのドライビングインプレッションはトルクフルな308に比べ、ライトウェイトスポーツのような軽やかさ。

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いっきにトップエンドまで回ろうとするエンジンは208ならではの特徴だ。
246Dinoのエンジントルクを10パーセントほど増やしたような印象だ。

高速でのトルク感はさすがに308にはかなわないが、3速、4速を多用する低速及び中速コーナーでの208のピックアップのよさはまさにスポーツカーを操っているという楽しさに溢れている。

細いステアリングから伝わってくる路面状況やアクセルの開閉でノーズがインに入る応答性のよさは兄貴分の308譲りでフェラーリそのもの。

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308 に比べ55kg軽いボディにショーターギヤとハイカムの組み合わせにより、246のような軽快なドライブフィールを可能にしている。

同時期に販売された208GTBは308とタイヤサイズも変わらない。
エンジンレスポンスは鈍く、スポーツカーと呼ぶには程遠い。
同じ 2リッターとは思えないほど208gt4との差は大きく、フェラーリの名をつけるに値しない。

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弊社の顧客に最初に308gt4を購入いただき、後に208gt4を購入された方がいらっしゃる。
他にも12気筒フェラーリやマセラッティを所有している。
納車して数ヶ月後にどちらかを手放しませんかとお聞きしたことがある。

運転してどちらも違った楽しさがあります。
特に208gt4は小排気量のデメリットを上回るほどの軽快感があります。
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フェラーリがライトウエィトスポーツと作ったらまさにこんな車になるのでしょう。
2台とも手放せませんねとおっしゃっていたのが実に印象的だった。

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私もまさに同感で、その理由は前述したようなフェラーリの当時のエンジニアの細かい努力があったからに他ならない。

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そんなところもこの車の大きな魅力なのです。
今ではオリジナルの固体は非常に少なくなっている。

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現存するコンディションのよい208gt4はおそらく200台にもみたないであろう。
それらは大変貴重であるのはもちろん、美しく、エレガントで、Fun to drive な車なのです。

終の1台としては大きさや内外装のエレガントさ、メンテナンスコストなども含め理想の車かもしれない。



  by cavallino-cars | 2019-08-10 13:34 | Comments(0)

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