Chassi#11812 の Dino208gt4

イタリアはもう夏のように暑い。

到着の翌日、朝の8時にレンタカーを借りがてらミラノのリナーテ空港内のカフェで軽い朝食をとります。
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こちらではカウンターでパッと食べてすぐでれるのが忙しい出張時には最適です。

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カプチーノにオレンジジュースにクロワッサンのセットで4.8ユーロ。
レンタカーで一路アオスタに向かいます。

Aosta は何年か前に308gt4を見に来たことがある。

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前回は内装が傷んでいたり、塗装にクラックが入り補修費用がかかりそうだったため、購入はしなかった。

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1度目は寒い冬に行ったが今回は夏、しかも快晴。

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外気温は31度。

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目的の車両は1976年4月12日にトリノのBORDESE Automobili からデリバリーされた1オーナーの走行37000キロの208gt4。


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まずは走行距離をチェック。オドメーターは37054kmを表示。

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ホィールはCROMODORAのオリジナルを装着。ホィールキャップ付きの初期モデル。


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薄いブルーメタリックに少しグリーンが少し入っている独特なボディカラーが美しい。
ガレージから外にだし、まずは外装の確認。経年劣化の塗装の多少のクラックはあるが、すべてオリジナル。

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メッキモールもいたみや傷はみれらない。

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トランクのカーペットもオリジナルだ。

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シートベルトのキャッチのPRESSというステッカーの色も鮮やかなオレンジのまま。
陽にあたった車のものは色が褪せて変色してくるが、この固体は新車時の色と変わらない。

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この車の走行距離が少ないことの証だろう。カーペットは赤。

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オーナーに聞くと最初からこのウィンカーライトがついていたと言っていた。
しかしそんなはずはなく、そうですかと答えておきました。

他にGTSもお持ちのオーナーは70歳を超えた高齢者。
おそらく勘違いされていたのだと思う。

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オリジナルはクロームメッキの縁取りがあり写真のように横にラインが入っているもの。

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黒のゴムの縁取りがつき、レンズに縦にラインが入っているのはアルファロメオのもの。
こちらは今でも入手が可能。
オリジナルパーツは探してもきわめて入手困難なパーツ。
幸い以前購入しておいたたものがあるので交換すれば問題なし。

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ヘッドライトの黒いプラスティックカバーを止めるネジも小さな当時のオリジナルだ。
フロントのメッキも非常に美しいまま。

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マフラーはシングルパイプのオリジナル。前後のバンパーも初期モデルの薄いタイプがつく。

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ハンドルセンターのホーンボタンは今では入手が困難なシルバーのリングのつくDinoのロゴ入り。

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初期型のみがコンソールの裏側にバニティミラーがつく。

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ボックス内の奥に設置されたフューズボックスも初期型の特徴。

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上の写真はフロントのボンネットの写真。
ウインドウ側のラバーだけはワイパー側にみみがついているのがオリジナル。
ブレーキリザーブランクの上につく丸いカバーはほとんどの車がついていないが、この固体に残っている。

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ワイパーの付け根にはCARRELLOの丸いマークがつく。

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エンジンルーム内のエアクリーナーのバンドやオイルクーラーのバンドはこの金色のものが当時のもの。

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フロントのDino のマークは多少へこみが気になりますが、これはこれでこの車のヒストリー。
購入した場合は後でつけられたプランシングホースはとりますが、Dinoバッジは新品に交換することなくそのまま残そうと思う。

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フロントウィンドウはメッキの納まりを見ても交換したことはなく、新車時のものと思われる。
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マフラーの遮熱板は錆びや凹みもなく状態もいい。


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さらにうれしいことに初期型のgt4だけにつくブラウンのDinoのレターがプリントされたマニュアルケースにマニュアル、保証書(左の緑のもの)までそろっている。

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鍵はオリジナル。Dinoのキーホルダーも10年前には簡単に手に入ったが今では貴重。
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スペアキーもオリジナルです。

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これは運転席側のドアの下の部分。錆があるかいつもチェックするところ。
ご覧のように錆ひとつありません。

すべてチェックした後、オーナーの許可をえて数キロのテストドライブにでかける。

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タイミングベルトは6年以上も交換していないというため慎重にAOSTAの郊外を走る。
事前にメールで KM Effitivi ?
走行距離は本当にあっているかと聞いたら間違いないといわれたが、このエンジンの軽やかさからするとほぼ実走行だろう。

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アップシフト、ダウンシフトも問題ない。ブレーキも大丈夫。

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走行前に確認したオドメーターは37054kmから37057kmに動いていることも確認。トリップメーターも試乗前に0に戻して2.5kmに動いていることもチェック。
なかには動かないものもあるのでこれだけは必ず確認します。

しかし問題がないこともない。
ウインカーライトが純正でない。
シートのサイドサポートと座面部分がほつれている。
ハザードランプがキーをアクセサリーにしないとつかなかい。
スモールとつけると本来つくはずのエンジンフード内のライトがつかなかい。
ファンスイッチの接触が悪くスイッチが固定できない。
バックライトもスモールをつけないと点灯しない。
ホィールキャップのDinoマークが本来プラスティックなのに対しメタルのものがつく。
ホィールはすべてCROMODORA と DINO 刻印があるオリジナルだが傷がある。
その他、カムベルトやホース類、リザーブタンクなど相当数のパーツを交換する必要がある。
しかし上に列記した問題点はすべて日本でオリジナルに戻したり、修理することが可能。
今回は迷わず購入することにしました。

オーナーに初めて連絡したのが6月24日。
6月30日の日曜までに見に来る人がいるのでその人が買わなかったら5日かその週に来てくださいと言われた。

その後、7月1日に、5日にお待ちしていますと連絡があり、急遽航空券をとってAOSTAまで来たのだ。

写真だけでは本当にどんな車かはわからない。
今回は来た甲斐がありました。
弊社が輸入する車はすべて私が実際に見てきたものばかりです。

私が一番大事にしたいことはオリジナルであるかどうか。
内装をすべて張り替えたものやトランクフードのカーペットがオリジナルでなかったり、マフラーが純正でないものはよほど他によいところがなければ購入しません。

以前、ブログの読者の方からこだわりすぎでは?と批判をされたことがありました。
お客さんは何がオリジナルかを知らないので私が目をつぶってしまえば売ることもできるかもしれません。
しかし私にとっては何十台のうちの1台ですが、お客さんにとっては自分だけの1台となる車です。

もし自分の車が後でオリジナルでないとわかったらどんな気持ちになるでしょう。
208gt4は乗って楽しい車ですが、同じくらいエクステリアやインテリアの美しさが魅力的な車です。
オリジナルだけのgt4にしかない美しさがあります。

もちろん40年前の車がすべて当時のままということはありえません。
1台、1台、それぞれ良いところも悪いところもあります。
しかし、できるだけオリジナルの部分を多くのこしている車をガレージにいれたいという気持があります。
古いものを当時のままの姿で乗っていくことでしか得られない歓びがあるからです。

クラシックフェラーリとの出会いは一期一会です。
こうして買うことが出来たのも何かの縁です。
そして今までもそうでしたが、その車を気に入って購入していただいた方にもその車との縁を感じます。
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40年以上イタリアやヨーロッパを走っていた車が自分のガレージあると想像しただけでわくわくしませんか。

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それがフェラーリならなおさらでしょう。

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タイミングベルト、ウォーターポンプのベルトなどの交換や塗装の補修とかなりの時間が必要ですが、イタリアの宝石とよべるような素晴らしい車であることはまちがいないです。

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北イタリアの美しい街、Aosta から日本にまた魅力的な1台がやってくる。
到着は今年の9月の予定。



  by cavallino-cars | 2019-07-12 17:49 | Comments(0)

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