クラシックフェラーリとの付き合い方
1930年代のBMW328、Bugatti 、50年代のOSA、Cisitalia、70年代のAbarth にAstonmartin。
彼は週に1度必ずすべての車のエンジンをかけその6台を1台ずつ30分ほどドライブする。
水やエンジンオイルなどの始動前のチェックを含めるとかなりの時間になるが冬も夏も
車のコンディションを維持するためにかかさずに行っている。
特にブガッティは水温計はドライバーシートからは見えないために新たにコックピット設置。
どの車の水温も必ずチェックしながら運転している。

せめて月に1度は30分ほどドライブすることをお勧めします。
水を循環させることにより錆の進行も抑えることができます。

オーバーヒートは水温計を常にみていれば事前に防ぐこともできるのです。
オーバーヒートの原因はウォーターポンプの異常か電動ファンの故障など。
リザーブタンクのキャップの劣化も考えられます。
ポンプのベルトが切れたりした場合には赤い警告灯Gが点灯しますが電動ファンの故障や
他の原因により水温が上昇した場合には何も警告灯はつきません。
白煙がエンジンルームから噴出してあわてて車をとめるとヘッドガスケットを損傷させたり、
そのダメージはさらに大きなものになります。

その隙間からオイルがピストンヘッドにじわりと染みてきて、長い期間、エンジンをかけないと
オイルがたまり燃焼室がベタベタになりプラグがかぶる原因にもなります。
エンジンをかけ始めた時に白煙が出る車はいわゆるオイル下がりという上記のような状態で
燃焼室にたまったオイルが燃えているもの。
月に2回ほどドライブすれば燃焼室は常に乾いたいい状態に保たれます。

488や812などの今のフェラーリはコンピューターにより適切な量が燃焼室に噴射されますが、
キャブレターの308は水温が適温の時にガソリンの量を調整しているため、
エンジンをかけ始めた時はガソリンがうすく、アクセルを少し開ける必要あります。
そのため長時間アイドリングをさせることは厳禁で長くとも5分ほど。
あとは面倒でもコックピットに座り、右足でアクセルを2000回転くらいに
ホールドしなければなりません。

月に1回か2回ほど運転すればクラッチがはりついたり、バッテリーが
上がったりすることも防げます。
何より常に燃焼室をきれい保ち、エンジンの調子をキープできるはずです。

後回しにしてしまいます。
年末に2ヶ月ぶりに愛車で出かけようとしたらセルは回るがエンジンがかからない。
10月末にはデスビのポイントを交換したばかり。
その時は調子良かったのですが。。。
原因はなんとプラグ。
イリジウムのプラグに交換してから1000kmも走っていないのにもかかわらずです。
最初はイグニッションコイルの不良化と思い交換しても症状がかわらない。
だめもとでプラグを交換したらあっけなくエンジンがかかりました。
どうやらプラグにもかぶり癖があるようです。

308に限っていえば一度かぶってしまったプラグははずして掃除しない限り復活しません。

やはりその真骨頂はあのアクセルレスポンスとサウンド。
そしてワクワクするようなハンドリングです。

今日、久しぶりに自分の308で首都高を走り、しばらく忘れていた楽しさを思い出しました。
私のbest Ferrari です。
by cavallino-cars | 2019-01-23 08:27 | Comments(5)

私はバイク整備を生業としているものですが、イリジウムプラグはキャブレターと相性が悪いと思います。
コールドスタート時のチョーク、またはスターターでの燃料リッチによりカブったイリジウムプラグは二度と性能を回復しません。内部リークするためです。
まだけっこうキャブ車が混在する二輪の世界において、上記は現実的な日々の問題点です。
たしかにイリジウムを取り付けた瞬間は「おおっ」と感じるくらいのレスポンスなんですが、劣化が早いです。
なるほど勉強になりました。


バッテリーの維持やドライスタート抑止は意識して
いましたが、燃焼室を乾いた状態に保つ、というのは
目から鱗でした。とても参考になります!
308と同年代のドカですが、二週間に一度程度は乗り、流れの良い道を択んで15~20kmは走らせるというのを私も心がけています。この頻度でツーリングができれば一番なのですが…