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マンチェスターからロンドンに移動し、翌週の月曜、ロンドンから2時間ほどのLeicestershire にある77年の308GTB を見に行った。
1977から78年までに製造された右ハンドルのGTBは211台。現在のオーナーは2000年に購入後、18年間所有。
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今はフランスに住んでいるため、フランスのナンバーがつく。
このAzzuro Blu metallic の塗装と内装のクリームのコンビネーションはこの固体をさらに素晴らしくしている。
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走行距離は35000マイル。塗装はスイスで数年前に行っているそうで実にきれいな状態。内装もすべてオリジナル。
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シートやドア内張りはおそらくオリジナルのレザーを塗りなおしたと思われる。
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新車のようなコンディション。
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ドア内側のスピーカーの取り付けネジは当時の小さなプラスのものがつく。
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ドア下の錆も当然ない。
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左右の足元のカーペットのかかとの位置のラバー部分も当時のもの。
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このベージュのカーペットはおそらく新車時ものにちがいない。
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ドアの内張りをとめるネジも当時のものがつき、はずれているものもない。
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マフラーはもちろんシングルパイプ。
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メーターは前期型のダブルレターのものが装着される。
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運転席右下につく時計のノブは損傷して黒いものに交換されているものもあるが、この固体はシルバーの当時のもの。
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フロントウインドウのフレームは窓を交換していると横と縦のつなぎ目がこのようにピタッとあっていないものが多い。
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この固体は一度も交換されていないのはこの納まりと新車時につけられた空気圧のステッカーの状態からもわかる。
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シートベルトのアンカーのキャップが左右ともあるのもいい。このようなパーツは今では入手が困難。
大きな問題ではないが、やはりあるにこしたことはない。
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エンジンフードの左右につくアルマイト塗装の熱抜きのルーバーも塗装の剥がれなどはいっさいない。
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こちらはエンジンフードのオープナー。
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これはトランクの手間につくエンジンフードのキャッチの部分。カバーがプラスのネジで固定されているのがオリジナル。リベットでとめられているものが多いがこちらが純正。こんな細かいところもマラネロから出荷されたままのもうれしい。

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ステアリングのレザーもヒビ割れやささくれだったところもなく41年もの時間が経過しているとは言われなければわからないだろう。
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去年マラネロを出てきたばかりといわれれば信じてしまうほどのコンディションなのです。
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こちらはフュエルキャップ。ボディに傷がつかないようにつけられたラバーの状態も素晴らしい。
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これは助手席のサンバーザー。
どこをみても今まで見てきたGTBのトップクラスだ。
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エンジンの始動もあっけないほど簡単にかかった。
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マニホールドは金属製のものかあらスレンレス製に交換されている。タイミングベルトも交換したばかりだ。
その場で購入を決めたのはいうまでもない。それにしてもピニンファリーナのデザインしたGTBのなんとエレガントなことか。
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新緑の中でみる真っ赤なGTBもいいが、都会にはこの色のGTBのほうがしっくりくるかもしれない。
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今回ドイツで譲り受けたDino208gt4 とこのGTBは自分のガレージにそっとしまっておきたくなるような2台だ。
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世界中を捜してもこのような車に出会うことはまずないだろう。
文化遺産のような車たちと今年は何台と出会えるのだろう。毎回これっという1台と出会えることを願ってヨーロッパにでかけるが、見るほとんどの車が私の期待を裏切るものが多い。
しかし今回は2台もの素晴らしい固体に出会えたことが大変うれしい。
東京到着予定はいずれも8月。

  by cavallino-cars | 2018-05-30 11:21 | Comments(0)

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