ベルギーのDino308gt4

先日ブログで紹介させていただいた77yモデルのDino308gt4 をベルギーのブラッセルに見に行ってきた。
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走行25000km、すべてオリジナルということだったので期待していた。

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火曜の夜にブラッセル国際空港に到着。翌木曜にディーラーに向かう。

期待とは裏腹にその車は走行25000kmとは思えないほど、いや間違いなく一回りして125000kmにちがいない。

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シートやコンソールのレザーはご覧のようにいたみ、
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助手席のドア内張りは無残にも穴があけられ、ビスでとめらている。

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リヤシートの脇は破れ、
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フロントフードとエンジンフードのストッパーは上下が逆に取り付けれている。

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本来このストッパーを解除するシルバーのボールは上の写真のように上についているのです。

左のバーの黒い部分の上にあるのがわかりますか?
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まだ広告にもだしていない初期型のgt4もあるとのことで2階の倉庫に行く。

本来バンパーは薄いタイプのものが装着されるがこの固体は後期型のものがついている。

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オイルクーラーへのダクトもノンオリジナル。

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シートベルトは初期型はリヤシートの上からだらっと垂れているのが純正だが、床にとめられていた。

本来の位置には目隠しのふたがしてある。

ピラーの下の小さい丸いカバーの場所です。
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もう一台後期型のgt4もあったのでみてみる。
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写真ではわかりにくいがシートは張り替えてあり、明らかにそのマテリアルがオリジナルとは異なるのでこちらもNG。
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ブルーのGTSはシートも張り替えてありきれいだったが、
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センターコンソールのチョークレバーがずれていたり、ヒーターレバーのワイヤーがきれていてガタガタだったり、とてもそのまま自分が欲しい気持ちにはなれなかった。

一番右がチョークレバー。下にずれて上に穴があいているのがわかりますか?

ヒーターレバーも左右のフラップのレバーもノブの高さがばらばらです。簡単に治るのですけどね。

ちなみに現地でこのGTSの価格は13万ユーロ。日本円にして1700万円。

フェラーリはイタリアで買いつけてきたとのこと。本国にも私が買いたいと思うような車がなくなっているのを実感します。

唯一興味があったのはDetomaso のクラシックのF1だ。

なんとこのディーラーの67才のオーナーのもので、今年のモナコヒストリックにエントリーしているという。

オーナーにランチをご馳走になった。F1ほど運転しやすい車はないとのこと。

万一事故をおこしてもすぐに病院までヘリで送ってくれるし、安心だとのこと。

確かに、ラリーで谷に転落して何時間も救出を待つ話は良く聞きます。

海外では救急車でも100万以上するのにヘリはいくらするのか、そちらの方が気になります。

もちろん海外旅行保険ではレース中の事故は免責です。
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こちらはマーチのF1。

デトマソは1億以上はするようです。日本ではミッレミリアのようなラリーは人気ですが、スピードレースに数千万円の車を買ってエントリーする人はまだまだ少数。

モータースポーツへの考え方や取り組み方の違いを感じます。
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それにしても写真ではこんなにきれいに見えたのですがね。
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何度か以前にも言いましたが、見ないで買うのは本当に危険ですので個人で輸入される方は必ずご自分の目で確認されることをお勧めします。

コンテナの扉をあけて自分が想像していたものと違うコンディションの車がきたら立ち直れません。

しかもかなり高額ならなおさらです。

  by cavallino-cars | 2018-04-09 17:53 | Comments(0)

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