昨年秋に鈴鹿サーキットで行われたサウンドオブエンジンというイベントに行ってきた。
70年代や80年代のF1のなんと美しいことか。ピットで聴くDFVコスワースエンジンの音はスポーツカー好きにとっては鳥肌がたつほど魅力的に聞こえる。
Ferrari 308 やDinogt4 が誕生した世代のF1は実に美しい。
サーキットを走り、レースを経験した者なら一度でいいからそのステアリングを握ってサーキットを走ってみたいと思うはず。
今回の出張のついでにMasters Historic Formula 1 race の車をメンテナンスする工場を訪ねた。
土曜の朝の便でマンチェスターに向かう。
目的地は空港から車で30分ほどの住宅街をぬけたところ。とてもこんなところに何台ものF1があるとは想像もできない。
ガレージに入るとJames Hunt やMicheale Alboreto, Alan Jones, Keke Rosberg, Pironi など往年のドライバーが運転したマシンがところせましと並んでいる。
日本ではクラシックのF1 を走らせるレースやイベントはほとんどないが、英国ではBrandshatch やSilverstone などイギリスGPの前座でレースが行われており、グリッドには30台ほどの当時のF1が並ぶのだからたまらない。
308GTBやgt4 が作られた同じ時代のF1が走る様は見ているだけで胸が躍る。モータースポーツに対する文化の違いを感じます。
Niki LaudaやPeter Revson などLegend 達が命をかけて走ったレーシングカーが今なおこうして走っていることが素晴らしい。
もちろん当時のようにぎりぎりのドライブはしないだろうが、それでも車重500kgに600馬力のエンジンを積んだF1の加速は強烈なはず。もう何年かしたら運転できる体力もなくなるかもしれない。
このコックピットから見る景色はどんな感じなのだろう。
元気なうちに一度でいいからステアリングを握って、もう一度モナコを走ってみたい。