キャブレターのエンジンの始動方法

キャブレターのエンジンの始動方法は諸説があり、まずは2回ほどアクセルペダルを床

まで踏み込み、セルを回すというのが一般的。

しかしながらその方法は308には適していない。
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まずはエアコン、ライト、ステレオなどの電気系のスイッチを

すべてOFFにしてあることをチェック。
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確認後、クラッチをきり、セルを回しながら、アクセルペダルを

小刻みに4cmほど踏んだり離したりする。

何日間もかけていなかったり、外気温度が低い冬は初爆まで

1分ほどかかる場合もあるが必ずかかるのでセルは回しぱなし。

一度だけ何度試しても初爆がなかったことがありましたが、

原因はフュエルポンプの故障でガソリンがいってなかったため。

通常はこの方法でかかります。

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チョークは使用しない。


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エンジンがかかったら3500回転くらいまでは回してもかまいません。

1000回転でアイドリングして暖気する必要はありませんので

そのまま走らせながら水温が90度くらいになるまでレブリミットを

4000回転くらいにおさえてください。

水温が十分上がり、油温が60度を超えればフルスケールで回してもかまいません。



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エンジンをかけたら必ず最低でも30分は走ることをお勧めします。

すぐにとめますと、プラグにスラッジがついて始動性が悪くなったり、

マフラーに水がたまり、腐食の原因にもなります。

よく友人にエンジン音を聞かせて欲しいと言われますが、

一度かけたら水が蒸発するくらいマフラー内の温度があがるまで暖気が必要です。

すくなくとも1時間ほどはかかりますのでそのようなリクエストには

答えない方が賢明です。

一度、エンジンが温まってしまってから、エンジンをとめて、

再始動する時はけっしてアクセルペダルを床まで踏み込まないように注意して下さい。

踏み込んでしまうとプラグがビショビショになって点火しなくなります。


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キーをアクセサリーにしただけで、フュエルポンプが動き、

キャブレターからガソリンが燃焼室に噴射されます。

イグニッションをON にしただけでアクセルを踏まなくてもかかるはずです。

かかりずらい時は軽く踏んでもいいでしょう。

今の車はキーを一度回して、ラジオを聴いたりすることは普通ですが、

キャブレターの車はその状態でスロージェットからガソリンが

かなりの勢いででています。

長時間アクセサリーの状態にしていますと、プラグがガソリンで

ビショビショになり、点火しなくなることがあります。

不調の原因にもなりますので注意が必要。

一度プラグをかぶらせてしまうと、すべてのプラグをはずして、

掃除をしないと元の調子にはもどりません。

いつも完璧な状態で乗れるように正しいかけ方でエンジンを

スタートさせることが大切です。



  by cavallino-cars | 2017-04-13 14:39 | Comments(1)

Commented by 308ファン at 2017-04-14 15:55 x
いつも楽しみにしています。
クルマもバイクもFIが一般的な中、キャブレター車の扱いについて生きた知識を拝見できる記事は
とても興味深く、スポーツカー好きとして貴重な内容だと思いました。

バイクの話で恐縮ですが、私のドゥカティはチョーク無のデロルト、キック始動というものなので
冷間の始動をうまく決めるかどうかという部分で乗る前にもゲーム性?があります。
308とはいろいろ違いますが、参考にさせていただきます!

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