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2011年7月、私はイタリアのPavia の小さな街Mortaraのコレクターからこの美しいベルリネッタを譲り受けた。
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上の写真は大井埠頭でコンテナを開け、日本の道路に初めてタッチダウンした時の画像。

東京に上陸後、正規ディーラーにてクラシケを取得。新たな日本のオーナーのガレージに移り住む。

2017年5月にプライベートレースの資金捻出のために売却を決意され、弊社に戻って来た。

一度でもサーキットでバトルをした者なら愛車までも手放すほどレースには魅力がある。
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日本でのファーストオーナーとお話したところ、この5年間でファイバーの素晴らしさは十分楽しみましたとのこと。

私も過去に246Dinoを売却し、モナコヒストリックレースに参戦したことを思い出した。
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そんなレーシングドライバーのオーナーのもとで過ごしてきたこの308GTBのコンディションは素晴らしく、アクセルを踏めば、蹴飛ばされたような加速をする。

gt4はもとより、スチール製の308とも明らかに異なる。

ボディの軽さゆえのアクセルレスポンスのよさはまさにレーシングカーのようだ。
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マフラーはシングルパイプのオリジナルを装着。

メーターの数字もダブルレターでトリップメーターも細いタイプライターのような数字のものがつく。

そのファイバーグラスの新たなオーナーが昨日正式に決まりました。

昨年Dino308gt4 を購入いただいた方で、この車に試乗されてそのレスポンスのよさにすっかり魅せられてしまったという。

それぞれ違った魅力のある美しい車だが、スポーツカーとしてはファイバーグラスのほうがまさるのは間違いない。

当時でも2台を乗り比べる機会のある方は幸運なジャーナリストくらいだったにちがいない。

40年をすぎた2017年にそんなことの出来るオーナーを実に羨ましく思う。

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1976年から生産されたファイバーボディの総数は712台。そのうち英国にデリバリされた右ハンドルが154台、アメリカ向けが200台、
ヨーロッパ本国仕様のものはわずか358台にみたない。

その358台のうちこのようなコンディションのものは何台残っているのだろう。
その意味でも非常に貴重な1台なのです。

その358台のうち、新車からイタリアにあった1台が我が家にある喜びはそのポテンシャルと同じくらいの歓びをオーナーにもたらしてくれるにちがいない。


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35年間をイタリアの1ファミリーの元で過ごし、5年間を日本のファーストオーナーのガレージで大切にされてきた1台の新たな歴史がつくられていく。

これから整備に入るため納車は8月末の予定。

納車したら是非、gt4との違いなど細かいインプレッションをお聞きしてみたい。

  by cavallino-cars | 2017-07-12 19:10 | Comments(0)

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