スチールボディとファイバーボディとの差

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今から8年前、2009年7月に英国で同じ日にファイバーボディとスチールボディの308GTBに試乗したことがあった。
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黄色がスチール、
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シルバーがファイバー。
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その時の印象は価格ほどその差は感じられなかった。
ファイバーは一人で、スチールは2人で乗ったにもかかわらず、ファイバーボディの軽さはあまり体感できなかったからだ。
今思うとファイバーのキャブの調整やプラグの状態などのコンディションが悪かったとしか思えない。

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昨日、ミラノから譲り受けたGTBとファイバーボディの308を乗り比べてみた。

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スチールボディの黒のGTBは今年オイル漏れの修理を含むビッグサービスを行ったばかりでキャブ調整もすませ、エンジンは好調そのもの。
さてその違いは予想を上まわるものだった。
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同じ状態でもアクセルを踏んだときのピックアップの良さが格段にファイバーの方が優れているのだ。
アクセルを踏んだとたんにノーズがリフトする力強さがファイバーの方が格段によいのがわかる。

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黒のGTBのオーナーにも乗っていただいたが、印象は私と同じで、これほどまで違うとは思わなかったとのこと。
今まであれほどレスポンスが良く思えた自分の車がアクセルを踏んでも少々もたつくように感じると言わしめたほどだ。

今回初めて同じコンディションのものを乗り比べて、100キロのボディの重量差は予想以上に大きな違いをもたらすことが明確にわかった。

誤解しないでいただきたいのであえて申し上げるが、けっしてスチールボディの308が遅いといっているのではなく、ファイバーモデルとの比較においてであり、当時のスポーツカーとして十分に速く、魅力的な車であることには間違いない。

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毎日スチールボディを運転しているオーナーは特にその違いを感じたようで、これほどまでとはと何度も言っていたのが実に印象的だった。
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それにしても今運転してもスポーツカーとしてこんなに素晴らしい車が41年前にマラネロで作られたことには驚くばかりだ。

古くて美しい車は他にも多くあるが、今でもとばしてここまで楽しく、美しい車を私は他に知らない。

フェラーリは今でも私を魅了し続けて、はなさない。




  by cavallino-cars | 2017-06-21 18:04 | Comments(0)

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