A Happy New Year 2017

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ローマから譲り受けた走行わずか17000kmの黄色のgt4を見ないで予約いただいた方に、昨年の12月29日にご来店いただき、入庫したショールームでご確認頂き、正式にご契約いただいた。
この黄色のDino308gt4、
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そしてクネオからのDino208gt4、
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そしてシルバーの208gt4がそれぞれ、2017 年2月には日本での新しいオーナーのガレージに納車される予定だ。
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この時代のフェラーリは手作りによる部分が非常に多く、イタリア最高峰の自動車メーカーとしての独自のアイデンティティーがあった。
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当時のボディワークに携わった職人はすでにリタイアしてしまっているが、あの美しいラインは今のモダンフェラーリのようなプレスで作られたものではなく、一台一台、丁寧に職人の手により形成されたものなのだ。
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内装も同様に当時のイタリアの最高の職人により、縫製されている。誰もがコックピットに座った瞬間にきずくはずだ。
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その美しさはイタリアの古代ローマの美しい建物や彫刻などに通じるものがある。
何時間みていてもあきないその美しさはエンツォのスポーツカーは速く、美しくなければならないという車そのもの。
12気筒以外はフェラーリではないというエンツォの言葉は有名だが、ワールドチャンピオンをとった当時のドライバー達は12気筒よりも8気筒を好んだ。
ニキラウダやレガツォーニ、ビルヌーブもV8ferrari を愛車にしていた。スポーツカーにとって重さは致命的で、重量級のBBやディトナは美しくはあってもその操作性では308には劣る。
初めて英国で308gt4に乗り、輸入した2009年から早くも8年が過ぎた。いまだにその魅力は色褪せないばかりか、ますます惹かれていく。
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今の488とは速さでは比べようもないが、4速5000回転で回る高速コーナーや、
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3速で入る低速コーナーで少しだけアクセルを緩めた時にノーズがスッとインに入る応答性のよさはこれぞスポーツカーと叫びたくなるほどだ。
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348チャレンジに参戦していなかったら、この車の素晴らしさに気がつかなかったに違いない。その圧倒的なスタイリングでBBやDaytona、275に惹かれたことだろう。
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ステアリングを握る手が汗ばむほどとばした後に、
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車から降りて、眺める308のなんとエレガントなことか。
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ローマのナボナ広場の彫刻と変わらない時代を超えた美しさをはなつこのフェラーリが、今のモダンスポーツカーに優るとも劣らないスポーツ性に溢れていることは特筆に価する。
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美しさに加え、キャブレター独特のピックアップのよいエンジン、ダブルウィッシュボーンの足回りによるハンドリングの素晴らしさ、そしてそのコントロール性の良さは70年代のフェラーリでは
このV8ferrrari がベストだ。
今やヨーロッパでもその人気は高く、ヨーロッパ仕様のオリジナルは高価になり、廉価なアメリカ向けの触媒のついたアンダーパワーのものが多く逆輸入されているほどだ。
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これからもパワフルな本国仕様のよい状態のものだけをご紹介していきたい。
当時のマラネロの職人の息吹とプライドを感じさせる1台は生涯のパートナーとしてガレージに納めるにふさわしい。
最新のフェラーリも素晴らしいが、クラシックフェラーリは手元におけばおくほど、その魅力にとりつかれてしまうにちがいない。
古くとも美しいものを愛するイタリアの文化は実に素晴らしい。
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マラネロのゲートをでてから40年も経過した、308GTB,GTSやDino gt4はそれぞれコンディションが異なり、同じ車は存在しない。
そんな中から一台一台、現地に赴き、確認し、よいものだけを輸入してきた。

最後に年末に昨年Dino208gt4 のオーナーになられた方からいただいたメールをご紹介したい。

Dino208gt4 に出会うことができ、とても充実したカーライフの1年になりました。
走っても、走ってもまた走りたくなる、そんな車です。
エンジン、ミッションも快調で、走るたびに幸せな気分を味わっています。
4月16日に受け取ってから昨日まで1200km走りました。
気持ちよく吹け上がるエンジンを結構回しながら乗っていますが、正月休みもツーリングにどこに行こうかとワクワク気分です。
感謝の気持ちを添えて。

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イタリアで30年以上も走り続けてきた1台を縁あって譲り受け、今、日本の道を走っていることは奇跡のようなことです。
その車がオーナーにこのような歓びをもたらしていることを大変嬉しく思います。

マラネロの工場が今のような巨大なものでなく、小さな規模で、一台、一台、丁寧に作られた時代のものだからこそ、時代を超えた美しさを放つのでしょう。
古くとも、美しく、fun to drive な車を愛する気持ちはイタリア人も、日本人もかわらない。
Ferrari という独特な響きのあるイタリア屈指のスポーツカーメーカーは40年前、免許をとったばかりの私にはあこがれでした。
その当時の車に今乗っても、現行の488よりもエレガントで、操縦性にすぐれ、スポーツカーとして運転する喜びに満ちていることに驚くばかりです。

この歓びを一人でも多くの方に味わっていただきたい。
そのためにも今年も素晴らしい車だけをヨーロッパからご紹介させていただきます。

謹賀新年

  by cavallino-cars | 2017-01-03 15:53 | Comments(0)

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