
10月27日の夕方の便でフランクフルトからロンドンヒースローに戻り、まだ暗い翌朝6時にLincoln を目指し出発。目的の車はこちらもイタリアから今年持ち込まれたという208gt4。
今年の7月に以前うかがったことのあるVarese のフェラーリを扱うお店でタイミングベルト交換を含む整備とフロントについていた跳ね馬のバッジをはずし、オリジナルのDino のバッジに交換したという。前のオーナーはF1 driver のWarz Alexander 。期待してロンドンから車で3時間のお店にいく。

到着したのは午前9時。

ガレージに入り、ひと目みて終了。

塗装は各所にバブルができ、

そうでないところも細かいヒビ割れをおこしている。

本来フロントのDinoのバッジは回りがへこんでいるところにつくが、この固体は平らな面につけられている。

こちらがオリジナルの状態。塗装の酷さはフェラーリの名に値しない。

ヘッドライトはマスキングがされていない状態で塗られたようで塗装がとんでいる。

タイヤは1998年製のもの。もしかしたら1988年製造のものかもしれない。

フロントバンパーのラバー部分はセンターの下がめくれ、美しい輝きを放つはずのメッキのバンパーのフレームはくすんで、この車の価値を著しく下げている。

フロントシートの背もたれのモールの破れや、

フロアマットがオリジナルでなかったり、

エンジンフード、トランクフードオープナーの枠が壊れてないなど、とても弊社で扱えるような車ではなかった。大切にされてきた固体とそうでない固体は比べようもないほどの差がでてくる。
次にここから200kmのGloucester shire に向かう。