
5年前にドイツから輸入した74年製のDino308gt4。先月オーナーが売られることになり、弊社で再び売りにだすこととなった。
購入時には星型のフェラーリのホィールが装着されていた。

その後、オリジナルの当時のホィールを手にいれることが出来た。今ではこのホィールは貴重なアイテムで、特にホィールキャップの中央につくDinoのバッジはほとんどが跳ね馬に変えられていたり、鉄製のリプロダクションのものに交換されている。

このようなオリジナルのプラスティック製のものがつくものは大変貴重。

今回はマフラーのまわりの黒く塗られていた部分もオリジナルのボディと同色に塗りなおし、74年にマラネロから出荷された状態になった。

これは購入時にドイツで撮影したもの。バンパー下の部分が黒くなっているのがわかりますか。世界に1台だけの愛車を少しずつオリジナルに近ずけていくこともクラシックフェラーリを所有する魅力といえる。問題は初期型のホィールや当時のDinoのバッジがついたホィールキャップなどが今では大変入手がむずかしくなってきたこと。その意味でもこの74年のgt4は素晴らしいコンディションにある。

オリジナルのマニュアルや当時のブックレットもそろう素晴らしい1台だ。

フロントのグリルも後期モデルのgt4よりも精悍だ。
74年モデルの初期モデルは今では非常に貴重で、私にとっては文化遺産のような1台。これほどオリジナリティの高いものは日本はもとより、イタリアでもめったに出合うことはない。
出来ることならこのままそっと自分のガレージにしまってしまいたい。