73年パリサロンでそのベールをぬいだDino308gt4 は74年から生産され、販売された。
その後、販売の不振を払拭すべくフェラーリはgt4にもFerrari の名をつけ販売することになる。
フェラーリ伝統のアルミ製のグリルがつき、フロントやホィールセンターには跳ね馬がつけられるようになる。
今回跳ね馬がいっさいつかない初期モデルとフェラーリの名をつけてからのgt4との違いをご紹介します。
まずはフロントフェース。初期のモデルはコンパクトなグリルが装着され、左右にはフォッグライトがつく。
オリジナルはCARRELOというステッカーが貼られる。
バンパーは薄く、角がたっているものがつき、バンパーを囲むメッキのフレームは黒いラバーを一周囲むような形でつく。
ボンネットにはDinoのバッジ。
リアのバンパーも薄く角がシャープなものがつく。
それに対し、フェラーリのバッジがつけられたモデルはフロントグリルは大きなアルミ製のグリルがつけられ、フォッグライトはその中に収容される。ボンネットには跳ね馬のバッジがつく。
バンパーも初期のモデルにくらべ厚みが増し、
上下の幅も大きくなる。
バンパーを囲むメッキフレームも下の部分は大きくなったラバーで隠される。
ホィールはこれが初期モデル、
その後、このモデルに
そして最後のモデルでは星型のものに変更された。
インテリアは初期モデルは座面がすべてモケット製。左右のドアポケットの内側にも同じ生地が使用された。
フェラーリになってからはモケットとレザーのツートンのシートが標準。
オプションとしてレザーシートも用意された。いずれもドアの内側のポケット内には縦のステッチが入るようになる。
エアコンの噴出し口も初期はダッシュボード上の3つのダクトのみに対し、
フェラーリになってからはセンターの胸元にあたる部分にも追加されている。
ダッシュポケットは初期型は下に鍵がつくのに対し、
後期は横にアルミの飾りが入り、センターよりに鍵穴がつけられる。
フューズボードもダッシュ中から
ダッシュ下へ移設された。
助手席のバニティーミラーはダッシュポケットのふたの裏側からサンバイザーに移設。
エンジンルームではツインデスビからシングルデスビに変更。
イグニッションコイルもイグナイター付きのものに変更。
コイルの上にシルバーの囲いがつくものが後期。
マニュアルもDinoモデルはグリーンなのに対し、
Ferrari になってからは赤に変更になる。
フロントのスペアタイアセクションのカバーもファイバーを革で覆ったものから、
プラスティック製の一体ものに変更された。
ドアポケットライトも平らなものから
丸みの帯びたものに変更されている。ちなみに前期はレンズ部分を上下にさせて点灯させるのに対し、後期は左右に押して点灯させる。初期モデルとフェラーリの名を冠したモデルとどちらが好きかということでは意見がわかれるだろうが、初期モデルのほうが明らかにコストがかかっているのはわかる。
この初期型のモデルは308GTBでいうとファイバーモデルのようなもので、非常に貴重なモデルといえる。
弊社でも15台輸入してきた308gt4のうち74年製の初期モデルは今まで2台のみ。
その2台のうちの1台が先週戻ってきました。
Now on sale! ただ今販売中ですのでご興味ある方は連絡お待ちしております。