
75年初期型のgt4を見るためにMonza に向かう。

まだフェラーリのエンブレムが付く前の初期モデルのフェースは上の写真のように小さなグリルがつき、その左右にフォグライトを備える。この固体は後期型に変えてあるが、オリジナルパーツはそろえることが可能なので状態さえよければ購入を検討しようと思っていた。

オーナーと直接連絡をとり、今預けている車屋に行くことにした。予想どうり、フロントバンパーは後期のものがつく。オーナーに聞いてみるとこれがオリジナルと信じている様子で聞く耳をもたない。おそらくそういわれて購入してしまったのだろう。イタリアにもいい加減な車屋はいるものです。
リアのトランクはオリジナルの生地が汚れていたので張り替えたと言っていました。

内装は全てオリジナル。非常にきれいなので残念です。

この年式のgt4はこのホィールではなく、

センターキャップのあるものがつきます。それとシートベルトはこの車についている巻上げ式ではなく、だらっとした長いものがつく。巻き上げ式になったのはフェラーリのエンブレムがつけられてからだ。ポールフレール氏が乗り降りの際、外に降りる際、長いベルトが車外に出て汚れる可能性があるとして酷評していた記事は有名だ。

エンジンルームはイグニッションコイルが赤の社外品がつくのも気になる。さらにだめだしをするとガソリンの給油口のふたのヒンジにバネがついていないため、ふたがカパカパと跳ねて給油しずらいことこのうえない。

このあとモデナのgt4を見に行く予定だったが、送られてきた写真でメッキの窓のフレームが黒く塗られてしまっていたので中止にした。これは取り外して再メッキすることが日本では不可能。今回の出張は成果がなかったですが、中途半端なものを買うくらいなら、手ぶらで帰った方がまし。
以前にも書いたと思いますが、ひとつ気になることがある車は日本にもってくるといくつもの気にいらないところがでてきます。何より自分が欲しいと思えないものは買わないのが信条。またよいオファーをまつことにします。