写真だけで買うことはこれほど危険

ComoにあるというダークブルーのDino308gt4 もその1台。現地のオーナーに連絡すると車はオランダにあるという。ドイツのデュッセルドルフ空港まで来てくれたら迎えに来てくれるというので見に行った。














この車もきちんとレストアすれば新車のように蘇らせることは可能でしょう。今のほとんどの246はこのようなコンディションからレストアされたものです。そんな車を欲しいでしょうか。私の答えはノーです。
クラシックフェラーリを所有する喜びはその美しいデザインや驚くほどの運動性能だけではありません。古いものを大切にし、それを受け継いでいくこと。40年も経過している車なのですべてがオリジナルという車を見つけるのは不可能ですが、オリジナルを保って、大切にされてきた車かどうかはその意味で非常に重要なことなのです。
こんかいの車と私が輸入してきた車とはいままでどのように扱われてきたという歴史において雲泥の差があります。オーナーが愛情を注いできた車とそうでない車とはこれほどまでに違ってしまうのです。今の状態さえよければ言いとお考えの方も否定はしませんが、当時の生地のシートやオリジナルのレンズなどそれらすべてがひとつになってクラシックフェラーリはその魅力を放ち、価値があります。本物だけのもつ素晴らしさとそれを所有する喜びはけっしてこのような一台からは得られないでしょう。
by cavallino-cars | 2016-09-24 19:35 | Comments(0)