Lomdon から車でおおよそ2時間のGloucestershireに目的のgt4を見に向かう。

朝7時半にホテルをでた時は雨がひどく、試乗は無理かと思ったが、雨はロンドンから1時間ぐらいであがり、Gloucestershire に到着した時はすっかり路面も乾いていた。

雨の多い英国の車を購入する際もっとも気をつけなければならないのは錆。

ドアの下やルーフ、フェンダーなど気泡が出ている場合、塗装を剥くと鉄板が穴があくほどぼろぼろに腐食している場合があるからだ。

しかし、ひと目見てその心配はないことがわかる。
1年前にすべて塗装を剥離して、腐っているところは切り取り、新しい鉄板を溶接して入念に再塗装をしたという。
フロントウインドウは傷ひとつない新品に交換され、

おそらくフロントの左右のCARELLO のフォグライトや

テールライトもその時に新しいものに交換されたと思われる。内装はフロントのウインドウ側に近いダッシュ部分のみが新しい生地で張りかえられてはいるが、違和感はなく、

その他はシートはもちろんカーペットにいたるまですべてオリジナル。
再塗装をする前は濃いブルーだったが、オーナーの希望でオリジナルのAzzuro metallic に塗り替えられた。レストアの仕方も徹底しており、

マフラーのエンドパイプのANSA のステッカーや赤いラインからもオーナーのこの車へのこだわりと愛情が感じられる。

これは275とミウラにはさまれてこのgt4がリフトアップされたなんともゴージャスなショット。手前はBB、そして奥は275がリフトアップされている。

トランクルームの生地も麻のような当時の新車時のものがつく。

オプションの7.5Jのホィールも再塗総されており、そのコンディションの良さは素晴らしい。

新車時にオーナーに渡されるブックレットやマニュアル、保証書も揃う。

フロントのスペアタイアセクションのプラスティックのカバーはヒビ割れなどもなく、薄いタイプのエマージェンシー用のタイヤが納まる。もちろん工具も当時のものが揃う。
キャブはトップエンドまで回すと多少パンパンとバックファイアの音が気になったが、キャブの調整をすれば簡単に解決するだろう。写真からもそのコンディションの良さが伝わるか不安だが、自分だけの1台としてガレージに納めるに十分魅力的な1台だ。

現在オーナーとコンタクトをとり、返事待ちの状態だ。運がよければ8月にはこの車を載せた船が東京湾に接岸されるはずだ。