朝8時にミラノをでて西に200km、そしてミラノまで200km。そしてそこから東のベネチアの手前のパドバまでおおよそ200km。今日だけでイタリアを東西縦断です。

パドバの目的地はINECOというイタリアでの巨大フェラーリディーラー。日本のコーンズのようなところ。ショールームには488やF12などが展示してある。

目的のライトブルーの78y308GTBは左奥にあった。

2オーナーのこの車は今のオーナーがフルレストアを行い、ここに委託で販売しているもの。さすがに外装はイタリアで行っただけあって実に美しい。

しかしよく見るとセンターの黒のストライプがビニールテープであったのには驚いた。1900万円もするプライスタグにふさわしくない。

内装は張り替えではなく、補修してある。しかしそのクオリティーの低さは最悪でご覧のように手をつくと皺がバリバリとより、ヒビ割れして中が見えそうになる。

助手席の後ろのピラーの内装の汚れも気になります。

マフラーはオリジナル。

シフトレバーの前のドライバーとパッセンジャーの境の仕切り板はオリジナルなのだろう。かなり傷んでいる様子がわかる。美しく仕立て直されたカーペットはオリジナルカラーではない。ブレーキペダル下に見えるものがオリジナルで少し濃い。
ステアリング下左のヒーターのダクト回りもオリジナルのカーペットのまま。どうせならここも変えて欲しい。

カーペットは新しく作り直され、新品がはられるが、パッと見の美しさに惹かれて買った後にこのようなことがわかっても遅い。高いからいいとは限らないのです。

特にレストアした車はその車を仕上げた人のこの車に対するこだわりがでるのです。その意味で非常に残念。ディーラーでもこの程度と考えるべきでしょう。

とても2000万円の価値を私には見出せませんでした。日本に輸入した場合の価格はさらに高額になります。見ないで購入するリスクは本当に高いので注意です。