Cuneo の1オーナーの208gt4

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今週の火曜の朝、イタリアのミラノからおおよそ2時間、トリノの南に位置するクネオの街を訪れた。
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目的は1オーナーのDino208gt4。
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1975年から40年、一人のオーナーの元で大切にされてきた車だ。
78歳という高齢のため運転するのが難しくなったために手放すという。この車を新車で購入された時は37歳。裕福な家庭に育ったにちがいない。イタリアでの44900kmの走行距離は素晴らしいメモリーがつまっている。
40年間もオーナーの気持ちをとらえ続けてきたこのgt4の魅力はその美しいスタイリングだけではない。実際にそのハンドルを握ればこれこそスポーツカーそのものという感動がある。308とはまた違った良さがあるのだ。
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内外装はすべてオリジナル。初期のモデルは座面がすべてモケットとなる。張り替えているものや切れているものが多いなか、オリジナルでここまで状態のよいものは本当に少ない。
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内装の美しさは素晴らしい。
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オリジナルでないのはフロントのDino のエンブレムの上につけられた跳ね馬のバッジと
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リアのトランクのDino208gt4 の上のFERRARI のエンブレム。フロントの跳ね馬のバッジは簡単にはずれるし、リアも穴さえあけてなければ、取り外すのは問題ない。万一穴が開けられていた場合はリヤのフードはアルミのため、そのままでもいいだろう。
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後はステアリングコラムセンターのホーンボタンのみ。本来のホーンボタンはDino の文字が入る。銀の縁取りのあるオリジナルのホーンボタンはゆっくり時間をかければ探し出すことは可能だ。
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メッキ類の美しさも秀逸で、イタリアの日差しの下、美しく輝きを放つ。左右のVitaloni のミラーも当時のオリジナルで打刻のしてあるものがつく。
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さらに右リアにつくDisegno bertone のエンブレムもたいていは色褪せて交換しなければならないものばかりだが、ごらんのようなコンディションなのだ。走行44900kmというのも信頼できる数字だ。
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左右につくカレロのウインカーレンズやフロントウインドウなどもすべてオリジナルで41年前にマラネロを出荷した時のものがそのままつく。
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ブラウンメタリックと内装のベージュのコントラストは美しく、たいていの場合、事前に送られてきた写真との落差に落胆するのだが、今回はひと目みただけでいかに大切にされてきたのかがわかる。このままこっそり自宅のガレージに納めてしまいたいほど。
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マラネロをでてから41年の歳月がながれ、その間にどのように扱われてきたかにより、その状態は極端に異なる。それほどコンディションのよいgt4と出会うことは極端に少なくなってきた。だからこそこのようなgt4は貴重でどんなにお金をだしてもタイミングが合わなければ、決して手元には来ないのだ。
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もちろんマフラーはオリジナルのシングルパイプ。
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今ではオークションで数十万円の価格がつくオリジナルのマニュアルケースやマニュアル類もそろう。
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さらにはASIの認定書までつくのだから申し分ない。
内外装のチェックをすませ、クネオの街に試乗にでかける。
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油温が上がるまで2速のシフトが渋いがそれ以外はパーフェクトでアップシフトもダウンシフトも問題なく、ゲートに吸い込まれるようにきまる。水温が90度になる頃には渋かった2速もするっと入るようになった。
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時速70キロくらいからフルブレーキングしてもハンドルを左右にとられることもない。これは試乗の際に必ずすることでステアリングギヤボックスのガタを調べるためのもの。その他スピードメーターやトリップメーターが作動するか、各種スイッチが問題なく動くか、エアコンなどの作動点検なども必ず短い試乗の時間にすべて確認するのだ。自宅にもどり、契約書を作り、正式に譲っていただくことにした。
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東京港に入港したらタイミングベルト類の交換を含む整備をすませ、内外装のクリーニングをすればさらに見ちがえるほど美しくなる。その姿がもう見えるようで今から待ち遠しい。7月末に入港予定。

  by cavallino-cars | 2016-05-20 17:12 | Comments(1)

Commented at 2016-05-21 00:57 x
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