bella, veloce, Dino208gt4 !!

今月九州に納車したDino208gt4 のオーナーから初ドライブのインプレッションが送られてきた。
以前は308GTBQVを所有されていた方で3リッターから2リッターへのダウンサイジング。
インジェクションからキャブレターの車への乗り換えなので大変興味深く拝読させていただきました。以下はその内容です。

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今日、208gt4の初ドライブに行ってきました。まだ興奮冷めやらぬ状態です。
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私の想像をはるかに超えて楽しい車です。308QVも良い車ですが、208gt4はすべてにおいて軽く、シャープでクイック、そしてダイレクトです。タイヤを新品にしていただいたおかげでもあると思います。
絶対的なパワーこそありませんが、160km/h以下の2~4速を多用するワインディングでは、
本当にfun to drive です。サーキットでは物足りないでしょうが、日本のワインディングでは最高です。

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エンジンは3500rpmを超えると一気にトップエンドまで回りたがるので、かなり慎重になりました。
180hp/7700rpm の出力は,リッターあたり90hpになるのですから、1975年当時にNAエンジンとしては超高出力です。軽々と回るエンジンとカチッとしたシフトのおかげで、不要なシフトチェンジを繰り返したくなるという表現がぴったりで、乗りながら「コレだ!コレ、コレ」と意味不明なことを叫んでおりました。
重いといわれるクラッチも、ディスクとプレッシャープレートを新品に換えていただいたせいでしょうか、QVとあまり差がありません。
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あと驚いたのが、車内温度が上がらないことです。この時期QVでしたら、30分も走るとエアコンが欠かせないのですが、208gt4には3時間乗りましたが、結局エアコンは必要ありませんでした。
エンジンの容量が小さい、燃焼が良い、車内の容積が大きい、ドライバーがエンジンから離れている等、いろいろと要因はあるのでしょうが、ロングドライブには助かります。
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税制上の都合で生まれた車ですが、専用のギア比とワンサイズ細いタイヤ、小径のキャブ等、少しでもエキサイティングな車にしようという当時のエンジニアたちの情熱を感じることが出来る車です。

ワインディングを走って、眺める208gt4のなんと美しいことでしょう。ため息がでる優美さです。まさにエレガントです。
この歓びを何とかお伝えしたくてメールしました。


送られてきた写真から新緑の山道に乾いたgt4のサウンドが聞こえてきそうです。
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拝読していてMantovaで私が初めて208gt4を乗った時の感動が蘇ってきた。
スポーツカーの楽しさは絶対的な速さだけではないのがよくわかる車です。
ましてやそれがフェラーリで、イタリアで走っていたとなると別格です。
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いつかオーナーにもあの美しいイタリアの街をお見せしたい。
41年間をイタリアで過ごしてきたDino208gt4が自宅のガレージにあるのは特別なこと。
クラシックフェラーリをつうじて、古いものを愛する文化が確実に日本でもはぐくまれている。

  by cavallino-cars | 2016-04-25 14:13 | Comments(2)

Commented by 赤いシートカバー at 2016-04-27 21:40 x
素敵なファーストインプレッション、素敵な写真ですね。
Commented by IR208gt4 at 2016-05-22 09:41 x
赤いシートカバーさま、コメントありがとうございます。

本当に乗って楽しい、眺めて幸せになる、そんなクラシックカーです。

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