308の点検時にはスプロケットの点検も忘れずに

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4年前にタイミングベルト交換を行ったオランダから譲り受けたDino308gt4 の1年点検の依頼をうけた。
メーカーでは3年毎の交換をすすめているタイミングベルトだが、日本では走行距離が少ない人が多いので弊社では5年毎に交換することにしている。
しかしオーナーからの申し出で今回交換することにした。カムベルトカバーを取り外し、
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ベルトのスプロケット(ベルトを引っ張り、回転させるリング)の淵につくリングが破損し、なくなっていた。
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これが本来のもの。片側につく出っ張りがベルトがずれてはずれないためのもの。2つのスプロケットで1本のベルトは引っ張られており、エキゾースト側が外側にマニホールド側が内側にこの出っ張りがあり、ベルトが脱落しないようになっている。
気がつかずに、このまま走っていたらベルトがはずれ、エンジンが壊れてしまう可能性もあった。
4年前の交換時には正常だったはずで壊れた金属片がベルトにかまなかったことは非常に運が良かった。
このようなことは何十台も整備してきたが初めてで、今後はメカニックにも点検時には注意してみてもらう必要がある。
オーナーの方は工場に入庫した時は念のためメカニックに点検をしてもらうことをお勧めします。

  by cavallino-cars | 2016-03-27 17:15 | Comments(0)

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