今から3年ほど前の2012年11月7日夕刻、私はイタリアのミラノリナーテ空港にいた。

翌8日に空港からおよそ1時間のLinbiateのカロッツェリアでこの純白のGTBを見て、その場で譲り受けた思い出深い車がまた弊社に戻ってくる。

82年から85年までに生産された308GTB クアトロバルボーレの総数は748台。

ファイバーグラスの712台よりわずか36台多いのみ。そのうちの半数は日本や米国向けのキャタ付きのはずで、欧州仕様は350台ほどではないだろうか。

ボッシュのKジェトロニックを装備したF105AB のコードネームをもつ4バルブのエンジンは240馬力。2006年に本国イタリアでフルレストアされたこの固体は今見ても実に美しい。

2013年に日本に入国し、その後タイミングベルト交換を含む点検整備やドア下などの塗装の補修をすませ、3月に日本での初のオーナーの元で3年間をすごしてきた。

その固体そのものが来週入庫する。日本国内での3年間の走行距離は4000km。
当時エンジンフード上のリアスポイラーはオプションでこの車にはつかない。
個人的にはないほうがデザイン的にはすっきりして好ましい。
ちなみに288GTOもスポイラーはつかない。

今年の4月に車検のため、整備をして車検取得後の納車となる予定。
3月中旬入庫予定。ご希望の方はご連絡お待ちしております。