
Chasis#15336のこのgt4は1980年に登録され2011年まで31年間を英国で過ごしてきた。
2011年に英国のDerbyshire からの1通のメールがきっかけで弊社が譲り受けることになる。

出国前には現地のフェラーリのスペシャルショップで十分なメンテナンスがされている。

これは2011年7月にトラックでサウザンプトン港まで回送された時のショット。

こちらは通関がきれ、大井埠頭でのコンテナから出した時の記念すべき1枚。

埠頭から工場までは自走で回送した。

その時のエンジンの調子のよさはこれ以上は望めないほどのもので、トップエンドまでストレスなくパワフルに回る。思わず叫びたくなるような衝動にかられたのを憶えている。

当時は何十台もの売り物からよい車だけを選べる買い手市場だった。そのためこのように素晴らしい1台が入手することができたのだ。
すっかり売り手市場になってしまった現在ではこれほどのコンディションのgt4は現地であっという間に売れてしまうにちがいない。
国内でのファーストオーナーはスポーツカーに造詣の深い方で他に911とモーガンを所有されていた。
大きなトラブルはウォーターポンプが壊れたくらいだ。

昨年末新たなオーナーを捜すべく、再び私どものガレージに戻ってきた。

今見ても36年前にマラネロを出荷されたと信じられないほど美しい状態を保つ。外見や内装だけではない。ひとたびエンジンに火をいれれば、ドライバーはキャブならではの剃刀のようなアクセルレスポンスに驚くに違いない。それほどこの固体の状態はいいのだ。

英国でのすべてのオーナーの記録と走行距離の資料の残っているのも魅力だ。
先週、クリーニングをすべて終え、ショールームに入庫。

世界中どこを捜してもこれほどのgt4を見つけるのはそう簡単ではない。おそらく世界中で売りにだされているgt4の中でもっとも美しいものの1台だろう。

是非何台ものキャブレターの308を試乗した方にこそ、この車を乗っていただきたい。数百メートル走っただけでその違いに驚かれるにちがいない。手作りのよさに溢れた308は所有すれば、するほどそのよさに魅せられる。

晴れた日の週末が待ち遠しくなる1台だ。
現在ショールームに展示中。