謹賀新年

新年明けましておめでとうございます。
2016年がいよいよ始まりました。
昨年はフェラーリをはじめ、クラシックカーの高騰は驚くほどで5年前は買いやすい価格だった308もここ5年あまりで800万円から2000万円と値上がりし、簡単に買える価格ではなくなってしまいました。
謹賀新年_a0129711_2091231.jpg
昨年12月10日にロンドンで行われたBonhamsのオークションに日本の四国の博物館に1991年7月から展示してあった右ハンドルの308GTB のファイバーグラスが出品された。落札価格は102,300ポンド。日本円にすると1825万円。オークションのコミッションの220万円を含まれた価格。この220万円と英国までの輸送費などを差し引くとオーナーの手元に残るのは1300万円から1400万円くらいだろう。
固体差もあるので一概には言えないが、昨年末にきて少しだけバブルのような価格が下がってきたようにも思える。
謹賀新年_a0129711_20124010.jpg
クラシックフェラーリの魅力はその美しさにある。
謹賀新年_a0129711_20132150.jpg
308の魅力はその美しさに加え、モダンスポーツカーと遜色なくとばせるのだからたまらない。40年前に作られたのが嘘のようなその性能には驚くばかりだ。エレガントな内装や細いステアリング、何といってもキャブの加速感と独特のサウンドにも魅せられる。
ブレーキを少し残し、フロント荷重のままコーナーに侵入し、アクセルコントロールでノーズの向きを調整し、クリップを過ぎて、ノーズが直線をむいたところで一気にフルスロットルで加速する。
謹賀新年_a0129711_20135489.jpg
これほどコントローラブルでスリリングなクラシックフェラーリは他にない。
BBや275は重すぎるし、ディトナはブレーキがプア過ぎる。
308はgt4も含め、そのサイズやエンジンパワー、足回りなど、まさにこれぞスポーツカーという感動に溢れている。
謹賀新年_a0129711_2015754.jpg
ワインディングを手のひらが汗ばむほどとばしてきた後にたたずむ308の何と美しいことか。
あんな走りをしてきたのが嘘のようなエレガントさがある。
謹賀新年_a0129711_20162022.jpg
70年代のバックグラウンドの歴史もいい。F1でのフェラーリの全盛期は76年から始まる。
謹賀新年_a0129711_17591676.jpg
ニキラウダ、クレイレガツォーニ、ジョディシェクター、ジルビルヌーブ、往年のドライバーもそのステアリングをプライベートカーとして握っていた。ニキラウダに彼の知る当時のベストフェラーリと言わしめた308は今でもその輝きを失ってはいない。
謹賀新年_a0129711_20204728.jpg
今年も素晴らしい、自分だけの1台となるようなフェラーリをヨーロッパよりご紹介していきます。

賀正

  by cavallino-cars | 2016-01-01 10:10 | Comments(2)

Commented by KENNY at 2016-01-03 16:00 x
EU仕様の308とかは、全て触媒線を付けないと違法になるのでUSA仕様との差が少ないと思いますが。
私もEU仕様の308を持ってますがいつも車検で苦労してます。
Commented by cavallino-cars at 2016-01-07 16:53
是非一度愛車でいらして下さい。欧州仕様の308とUS仕様の308とでは驚くほど違います。私の車の横に乗っていただければすぐにわかるはずです。百聞は一見ならぬ、一度の試乗でご理解いただけるはずです。

<< 走り初め 年の瀬に思うこと >>

SEM SKIN - DESIGN by SEM EXE