資産としての308

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来年1月末にアリゾナで開催されるScottsdale オークションに76年のファイバーグラスが出品される。予想落札価格は20万から30万ドル(2400万から3600万円)。
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同じく来年2月に行われるArtcurial のオークションにもファイバーの308が出品されこちらの落札予想価格は18万ユーロから20万ユーロ、日本円で2300万から2600万円。いくらで落札されるか非常に興味がある。
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今年の5月に開催されたドイツのオンラインオークションでは黒のスチール製のGTBが105,270ユーロで落札(1380万円)された。同じく今年のBonham のオークションでは79yのUSモデルの23000マイルのGTBが126500ドル、1530万円で落札されている。
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今から4年前、フランスで行われたArtcuriel のRetromobile auctionに出品されたシルバーの走行32,200kmのスチールボディのGTBの落札価格はわずか35,382ユーロ、463万円だった。
4年のうちに4倍にも跳ね上がったフェラーリの価格は最初は一時的な投機対象にしかすぎないだろうと思っていたが、どうやら今後10年、20年と経過してもその価格は下がるようなことはなさそうに思える。
一時期のバブルのようなすべての価格が上昇した時とはあきらかに異なるこの現象は今後も続いていくのかもしれない。絵画や宝石のような骨董品としての価値が車にも見出されるような時代になってきたのだろう。
これから、自動運転化がすすみ、自動車の燃料はガソリンから電気に移り、あと10数年で移動手段としての車は革新的にその形態が異なっていくことだろう。そんななかでますます70年代のこれらの車が貴重なものになることは簡単に予想される。モダンフェラーリにはないよさが確実にキャブレターの308にはあるからだ。
単純に海外のオークションの価格が上昇してもその価格で日本国内で取引されることは考えられないが、資産としての価値が上がることは間違いない。今年の2月にパリで開催されたRM auction で250GT Lusso が2億1762万円で落札された。20年ほど前に一度だけコンクールコンディションのルッソを乗ったことがある。当時は3000万円ほどだった。エレガントそのもののこの車はスポーツカーというよりはGTという方があっている。エアコンも装備しないこの12気筒フェラーリはその価格でも当時はなかなかすぐには買い手がつかなかった。
国内で仮に同程度のルッソを今、1億5000万円で売りに出しても日本ではすぐに売れることはないだろう。
多くのクラシックカーはそのために海外に輸出されていった。
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オリジナル度の高いクラシックを所有されているオーナーは一度手放してしまったら2度と手に入れることが難しい時代になってきたといえる。その意味でもよいものを購入する目は必要だ。自分のガレージにいれる1台は出来るだけオリジナルにこだわりたい。
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5000万円のDinoを購入するよりもはるかにリーズナブルで運転して楽しい308は今後、こういう言い方は適切ではないかもしれないが資産としても、十分魅力的な1台となるはずである。

  by cavallino-cars | 2015-11-24 19:10 | Comments(0)

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