Dino 208gt4 from Venezia

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今年の7月ベネチアのアルティノという街から譲り受けた2オーナーのDino208gt4 が10月10日に東京港に到着する。
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1973年パリサロンでデビューしたDino308gt4 の2リッターバージョンとして誕生した208gt4は1975年から1980年までの間に840台が生産された。
そのドライブフィールはフェラーリの名に恥じないもので、キーンというサウンドはまさに246Dinoの後継車であることをうかがわせる。4速アクセル全開で抜けるゆるいコーナーはライトウェイトスポーツのような軽やかな挙動をしめす。タイトコーナーでのアクセルの開度に応じてリニアにノーズの向きを変える応答性のよさはこれぞスポーツカーと呼ぶに相応しい。
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今回輸入したものは1975年10月にフィレンツェの正規ディーラーからデリバリされた初期モデルで、車体のどこにもフェラーリのマークの入らないDinoモデル。
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今月でイタリアで初めて登録されてから40年がたつ。
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マフラーは308のデュアルエキゾーストに対し、シングルパイプのものが装着される。
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内装は246と同じビニールレザーが使用されている。
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黒のスポークハンドルや黒のメーターパネル、Dino のマークの入ったホーンボタンなどすべてが当時のオリジナルの固体は今では非常に貴重だ。
フロントボンネット手前にはDino のエンブレムがつき、
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リアトランクにはDino208gt4の文字が入る。
過去の多くのgt4オーナーがDino のエンブレムを取り外し、Ferrari のバッジや跳ね馬のエンブレムに交換した人が多いなか、今となってはこのDino だけのバッジのつくgt4はより貴重な存在となっている。
湿度が低く、雨の少ないイタリアにあったからこそ、錆びなどによる腐食がみられないのもこの車がこのようなよいコンディションを保ち続けてこられた一つの理由だろう。
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ドアの下をのぞいてみても左右とも腐食のあとはいっさいみられない。
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当時のシートベルトは今のモデルのような巻上げ式のものではなく、長さを自分で調整するタイプがつく。もちろんそれも当時のオリジナルのままだ。
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さらにこの車につくホィールキャップの美しさは特筆に値する。
リヤのナンバーの穴埋めをすませ、磨きをかければ、40年前にモデナを出荷した時の美しさを取り戻すにちがいない。
今からその日が楽しみだ。

  by cavallino-cars | 2015-10-08 16:29 | Comments(2)

Commented by Hide at 2015-10-13 21:08 x
キーンというサウンドを聞いてみたいです。
通関が済んでショールームでしょうか?
それとも、磨き上げ中ですか?

見てるだけだわくわくしてきます。
Commented by cavallino-cars at 2015-10-15 18:49
明日通関です。そのままボディショップに入庫させ、リヤのナンバーの穴埋めと塗装の補修を行う予定です。私も楽しみです。

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