激走1500km

弊社でエンジンをオーバーホールしたGTBターボのオーナーから先週1500キロを酷暑の中、走破したとの連絡があった。
激走1500km_a0129711_1731931.jpg
こちらはオーナーからメールで送られてきた写真。水温、油温とも90度と安定しており、エアコンも効き、あっという間に慣らしが終了したという。
512TRから乗り換えて、少々物足りないのではと思っていたが、そのインプレッションは予想に反していた。512よりはるかにスポーツカーとしてのポテンシャルが高いので、これほど乗っていて楽しい車はないとのこと。
やはり、スポーツドライビングが好きな人にはTRの大きさと重さは手に余るものがあるのだ。トルクの塊のような12気筒エンジンはフェラーリならではの豪快さはあるが、ワインディングを走る楽しさはコンパクトなV8がまさる。それに3500回転から一気にブラックホールに吸い込まれるような加速をするGTBturbo のエンジンが加わるのだからいうことはない。パワーバンドをうまく使えば、TRよりも速く前の車をパスすることさえ可能に思えるほどだ。
この時期に室内を快適に保つエアコンが装備されるのも非常に魅力的だ。
総生産台数わずか308台のこの美しいベルリネッタは残念ながらコンディションのよいものが少ない。
激走1500km_a0129711_17305198.jpg
実際に乗ってみないとその判断は出来ない。写真だけで購入すると外観はきれいでも思わぬしっぺ返しをくうことになる。本来の加速をしない車が多くあるからだ。86年から89年までに生産されて、早くも30年近くが経過している。
激走1500km_a0129711_17312169.jpg
高性能ゆえにウエストゲートバルブが破損したり、ピストンリングが劣化しているものが非常に多い。ピストンは328に比べ、一回りほども小さいものが組み込まれている。
激走1500km_a0129711_17315863.jpg
ベニスからのオファーがあった1オーナーのGTBターボも写真では申し分なさそうだが、実際に乗ってみるまではわからない。明日にでもイタリアに試乗に行きたくなってきた。

  by cavallino-cars | 2015-08-11 19:49 | Comments(0)

<< 魅惑の一台 アクセル全開でいこう >>

SEM SKIN - DESIGN by SEM EXE