
2012年3月、ローマから2時間のテラモのCastelnuovo のVomano という小さな街にモナコブルーの308GTBを見に行った。

当時はフロントのバンパー下の塗装がアンダーコートがしてあるようなゴツゴツしたものだったり、

トリップメーターが不動で、サスペンションのショックも完全に抜けていたので購入をみあわせた。
しかし、カーペットやシートはすべてオリジナルで、

助手席ドアポケットには新車時についていた蹴り込みによる傷がつかないためのビニールカバーがつくほど、インテリアはよい状態だった。最後まで購入しようかどうか迷った308だった。(2013年3月のTeramo の308 のブログの記事にこの車の詳細はのっている)

あれから3年、その車が23000ユーロ、日本円にして320万円をかけてレストアされ、ヨーロッパで売りにだされた。モナコブルーの色の車は珍しく、フロントのパッシングライトもテラモでみたものにもついていたので、車台番号を確認したところ、私が3年前に見た車そのものだった。当時付いていた4本出しのマフラーは下の写真のようにオリジナルの1本出しのものに交換されている。

走行は46,110km。私が3年前に見た時は44703kmだったのでこの3年間に1407km走行したことになるが、動かなかったメーターをいつ修理したかが不明なため、走行距離はあてにはならないだろう。

おそらくパドバの工場で塗装をやりなおし、シートなども補修して美しく仕上げたにちがいない。タイミングベルトなどの交換を含む整備も終わっている。気になる日本での販売価格は2688万円。
円安による為替の影響も大きいが、それにしても価格は当時より1800万円ほど高騰した。
当時の価格を知る私にとってはなぜあの時に買わなかったのだろうという思いは強い。しかし当時はまさかこれほど急激に高騰するとは予想もしなかった。今後どう推移していくかは誰にもわからない。
これからはこの価格がスタンダードになっていくのだろう。246に比べ新車時は高額だった308は近い将来ディノに追いつく日がくると思う。
それだけ308のもたらすドライビングの悦びは大きい。

このストラトスのようなモナコブルーのカラーリングは非常に珍しく、今見てもはっとするような美しさだ。
ご興味ある方はご連絡下さい。