
最近英国やヨーロッパのサイトにアメリカ仕様の308の広告が多く見られるようになった。それだけヨーロッパでは売り物が少なくなってきている。5年前にはあれほど多くあったgt4やGTBが今やほとんどマーケットには出てこなくなった。この異常な高騰を静観しながらオーナーは売る時期をみているのかもしれない。

この車の価格は69000ポンド。日本円に換算すると1242万円。
どんなにきれいでも50馬力もの差があるヨーロッパ仕様と乗り比べるとそのレスポンスは比べようもなく、購入する気にはなれない。

とびだしたバンパーも気になる。

今年ドイツのハノーバーで見た1977年のブルーの308GTBはその後ドイツのショーに出展され、フランス人が購入。今月22日にパリで行われるARTCURIAL のオークションにでることになった。走行距離は12889km。私が見た時は12888kmだったのでまったく乗らずに売ることにしたのだ。

イタリアでの1オーナーのこの車は走行12889kmとうたわれているが、メーターは交換されている。

こちらはハノーバーで私が撮影したその車そのもので、他のメーターは中央が黒く抜かれたダブルレターの数字に対し、

スピードメーターのみは白のべたで塗られている。ハノーバーのお店のオーナーもそれには気がつかなかったようで指摘したらイタリアに確認したほどだった。

メーター以外は素晴らしいコンディションの1台でいくらで落札されるか、非常に興味深い。当時のハノーバーでの販売価格は149000ユーロだった。予想価格は14万ユーロから18万ユーロ。日本円に換算すると1946万から2502万円。
その結果が今後の308の価格の指標になるだろう。

現地時間の午後6時からオークションは開始。結果はまたブログにて報告します。
それにしてもあっという間に倍以上の価格に跳ね上がってしまったのには驚くばかりだ。