旧車との付き合い方

水温計が少し上がり気味なのが気になり、電動ファンをチェック。この車につくのは2つ。


エアコンのスイッチをONにしても左のファンが回らない。羽根を少しさわったら回転しはじめた。あきらかにモーターが本来の調子ではない。オーバーホールが必要だ。
水温に反応するモーターも本体は回るが、ラジエターにつくサーモスタットが壊れているらしく作動しない。直結にしてとりあえず回転させて帰ることに。


こうでないとこの車の本来の楽しさは味わえない。
サーモスイッチはすでに英国にオーダー済みで、来週には手元に届くだろう。
クラシックフェラーリは手がかかるが、調子のよいキャブレターの車ほど楽しいものはない。


万一水温の上昇に気がつかずに、オーバーヒートのまま走り続ければ、エンジンに大きなダメージをもたらすこともある。原因がわかれば、必ず本来の調子を取り戻す。

旧いフェラーリには現代の車にはない美術品のような美しさに溢れている。
ひとたびエンジンをかけ、ワインディングを走ればその楽しさは別格で、これぞスポーツカーと叫びたくなるほどの高揚感もあるのだ。

オリジナルでこの車のように美しいものは出てこないだろう。
そんな世界に1台だけのベストコンディションのgt4が自宅のガレージにある生活は実に楽しい。
今夜はイタリアの美しい街を走ってきたこのgt4をみながら、30年もののスコッチでも飲んでみよう。
by cavallino-cars | 2015-06-22 14:28 | Comments(0)